「感動をつくれますか?」

久石譲さんと言えば、本木雅弘さん、宮沢 りえさんが出ているサントリー伊右衛門のCMの音楽が印象的である。しかしテレビ番組やCMで気がつくと彼の作品が大量に流れていることがわかる。
「感動をつくれますか?」はそんな久石さんの仕事術や発想法を知ることができる興味深い一冊であった。
6章構成であるが、面白いのは1章と2章。この部分だけでも買う価値がある。たとえばこんな表現が印象に残った。
●1流と2流の違いは1流はハイレベルの力を毎回発揮できること(22ページ)。
瞬発力ではなく継続したアウトプットができるのがプロだという考え方は彼の仕事振りにつながっている。一定水準以上の仕事を安定的に提供できること、これが職業人としてのプロである。恐らく彼の仕事は〆切りに遅れることもないし、品質も安定しているのだろう。職人の心意気である。
●ものづくりは第一印象が大切だ(33ページ)。
例えばCM制作の依頼が来ると台本などを見ながらイメージをつかむようにするという。音楽とは直結しなくても色や丸いとや柔らかいといった感性で考えるらしい。最終的にはそんな最初のイメージが一番正しいことが多いという。これも同感。「感覚は欺かない。判断が欺くのだ」(ゲーテ)
●恥ずかしさとは自分を良く見せたいという心の裏返しだ。自分をさらけ出すことを恐れているということである(56ページ)。
これは冬のソナタを観ていて感じたことだという。人を楽しませるということを第一に考えれば恥ずかしいなどという感覚は消えてしまうというプロの考え方。俗っぽいものでも人が感動すれば良い作品なのだ。
●失敗の原因は必ず自分の心のうちにある(70ページ)。
後から後悔する仕事はやっているときに自分の腑に落ちないものが多いという。納得しないで仕事をしている自分の中に失敗の要因があるということだ。人のせいにするのではなく自分が原因だ、と考える謙虚さと心の広さが成長をもたらす。
●苦労自慢をする人は客観視する能力がない。ひいては知性が感じられない(74ページ)。
苦労というのは誰もが経験している。だから自分の苦労を話す人は単なる自慢話をしているだけだ。そこには自分を客観視する能力が感じられない。つまりそういう知性が感じられないというのだ。
これ以外にも作品制作のプロセスやどこに一番苦しんでいるか、あるいは毎日どんな生活パターンなのか、といった裏話も興味深い。
この本からわかったことは久石譲という人はその音楽同様、几帳面で凝り性の仕事人であるということだ。彼は自分でも書いている通り芸術家ではない。商業ベースも考えて多くの人に支持される作品をコンスタントに創り出せるコンポーザー(作曲家)なのである。きっとバランスの取れた常識的な人なのではないか、行間からそんな雰囲気が滲んでくる。
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いや〜、私としては売れ筋狙いの作曲家よりも、大衆に媚を売らず我が道を追求する芸術家肌の方が好きだなぁ。好みの問題ですけど。
そう言えばソフトマシーンのマイク・ラトリッジも今はCMソング作ってるって噂があります。もったいない。
>「感覚は欺かない。判断が欺くのだ」(ゲーテ)
そうかな?感覚ってのは人によって違うから、自分の感覚を過信するのは良くないと思いますよ。勝手な妄想をみんなに押し付けた挙句、批判に対して逆ギレなんてみんな迷惑ですからね。
判断も、相当程度自分の感覚に依存していますから、むしろ自分の感覚に左右されないように客観的・合理的に考える意識を持った方がいいんじゃないですかね。
感覚だけでうまくやっていけるのは野性動物か一部の天才くらいじゃないですか?
職種にもよるかな。少なくとも投資を第一印象でやれって言ってるわけじゃないですよね。
>失敗の原因は必ず自分の心のうちにある
>人のせいにするのではなく自分が原因だ
・・・
>・・・自分を客観視する能力が感じられない。つまりそういう知性が感じられないというのだ。
自分を客観視する能力は知性の問題ではありません。他人の視点で考えるとゆう社会性や想像力の問題。
知的障害のある人でも自分を客観視できる人はたくさんいますよ。さすがに重度の人は厳しいかもですが。
逆に例えばIQ150の天才知能の人でも、社会性やこういった想像力に問題があれば、自己中心的な行動ばかりして周囲は困惑します。周りにいませんかこうゆう人。
>きっとバランスの取れた常識的な人なのではないか
常識って何?誰が決めたの?って突っ込みは敢えてしませんが、これはシノビー社長が暗に特定の誰かさんのことを非常識でバランス感覚がないと非難してる、って読み取るのは妄想が過ぎるでしょうか?
第一印象でカモを嵌めるとか、毎回フル能力で1流の詐欺を働くとか、感覚を信じろと行った挙句に1/17失敗の原因は投資家自身のせいだといいたげな様子、よほど自分を良く見せたいんだろうが。
そんないい格好をしたがる奴にも知性のかけらは感じられないニダw
今回の内藤さんの発言、本当に笑ってしまいました。
> 人のせいにするのではなく自分が原因だ、と考える謙虚さと心の広さが成長をもたらす。
これって、1月17日の株価の暴落時に、当時の与謝野金融担当相を含めて世間から叩かれた時の松本さんと、その部下、内藤さんが行った発言に対しての反省でしょうか?
それとも、自分自身を"客観視する能力"に欠けていて、自分達の立場を正しく見れてないんでしょうか?
そうだとすると、"謙虚さと心の広さ"がないってことで、"成長"できないと思いますよ。