危険な宣伝
為替保証金取引で脱税の疑いで個人投資家が告発されたというニュースがまた報道されています。数ヶ月前にも主婦が為替保証金で4億円の利益を隠していたという報道がありました。皮肉なことにこのようなニュースが出るたびに、為替保証金取引とはそんなに儲かる商品なのか、と誤解する人が増えていきます。その結果、商品の知名度が上がり、報道が結果的に効果抜群の宣伝になっているのです。
今回のニュースから学ぶことは2つあると思います。
1つはリスクの無いところにリターンは無いということです。数億円の利益を得ていたということは逆に数億円の損失を被っていた可能性もあったということです。為替保証金取引に関していえば、ここ数年の円安の流れの中で外貨の買いポジションを大量に保有していれば大きな利益を得ることができたわけですが、その流れが逆になれば大きなリスクをとっている分、あっという間に損失も膨らみます。またマネックスメールのこのコラムやこの本でも説明していますが、為替取引は期待リターンがゼロの取引であることも知っておく必要があるでしょう。
もう1つは税金です。為替保証金取引の利益は雑所得となり一部のケースを除き原則確定申告で納税する義務があります。他の金融商品とは異なる税制と税率であり、今後金融商品間の税金の一体化を行うべきとは思いますが、現状の税率に沿った納税をきちんと行うことです。金融商品の取引の前に税金についてもきちんと確認することは大切なことです。
金融の歴史を後から振り返ると人々の注目を集めるような象徴的な事件をきっかけに相場の流れが変わっていることがあります。今回のような個人投資家の為替の所得隠しがそんな象徴にならなければ良いのですが・・・。
いずれにしても「主婦が為替取引で4億円」といったキーワードだけが一人歩きしていく「危険な宣伝」に安易にのってはいけません。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 危険な宣伝
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.shinoby.net/mt/mt-tb.cgi/1861
Disclaimer
このウェブサイトはShinobyの個人的な考えを掲載したものであり、Shinobyが所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものでありません。本サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、本サイトに掲載された情報をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、Shinobyは責任を負いません。
また、Shinobyの判断で書き込まれたコメントを削除することがあります。記名者の特定されたコメントの場合は記名者に連絡の上削除しますが、無記名のコメントの場合は通知無しに削除を行います。











コメントする