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2007年7月25日

危険な宣伝

為替保証金取引で脱税の疑いで個人投資家が告発されたというニュースがまた報道されています。数ヶ月前にも主婦が為替保証金で4億円の利益を隠していたという報道がありました。皮肉なことにこのようなニュースが出るたびに、為替保証金取引とはそんなに儲かる商品なのか、と誤解する人が増えていきます。その結果、商品の知名度が上がり、報道が結果的に効果抜群の宣伝になっているのです。

今回のニュースから学ぶことは2つあると思います。

1つはリスクの無いところにリターンは無いということです。数億円の利益を得ていたということは逆に数億円の損失を被っていた可能性もあったということです。為替保証金取引に関していえば、ここ数年の円安の流れの中で外貨の買いポジションを大量に保有していれば大きな利益を得ることができたわけですが、その流れが逆になれば大きなリスクをとっている分、あっという間に損失も膨らみます。またマネックスメールのこのコラムこの本でも説明していますが、為替取引は期待リターンがゼロの取引であることも知っておく必要があるでしょう。

もう1つは税金です。為替保証金取引の利益は雑所得となり一部のケースを除き原則確定申告で納税する義務があります。他の金融商品とは異なる税制と税率であり、今後金融商品間の税金の一体化を行うべきとは思いますが、現状の税率に沿った納税をきちんと行うことです。金融商品の取引の前に税金についてもきちんと確認することは大切なことです。

金融の歴史を後から振り返ると人々の注目を集めるような象徴的な事件をきっかけに相場の流れが変わっていることがあります。今回のような個人投資家の為替の所得隠しがそんな象徴にならなければ良いのですが・・・。

いずれにしても「主婦が為替取引で4億円」といったキーワードだけが一人歩きしていく「危険な宣伝」に安易にのってはいけません。


投稿者 shinoby : 2007年7月25日 06:54

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