食は人生そのもの

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昨日紹介したこの本ですが、最後までしっかり読みました。食に対する警告書かと思っていたのですが、エッセイのように気軽に読んでいく中で多くの気付きに出会える本という印象を持ちました。

著者の体験がリアルに展開される1章2章5章、それにあとがきにかえて、が読ませました。理屈を振り回すのではなく、私はこうやってきました、という淡々とした内容を独特の文体で披露していくのです。

そしてフラットな視点から見えてくるものが新鮮なのです。
●大型冷蔵庫の奥が「永久凍土」化している家庭が多い
●沖縄の長寿の理由が豚肉と昆布を工夫して食べる食生活にあるというが、本当だろうか
●入院している人の食生活に大切なのは一緒に食べること弱者のスピードにあわせること
●震災の時、避難所のゴミ箱に弁当の残りが日に日に増えていった。炊き出しよりも食材と調理器具で自分の食のスタイルを維持したいニーズがあったのではないか
●ボランティアの方から手作り弁当を配ってもらうお年寄りは、お弁当だけではなく一緒に食べる人を欲しがっている
●ホームレスの人たちの食生活が変わってきた。以前は自炊が多かったが、2000年頃から稼いだ数百円のお金から300円のコンビニ弁当を買っている。

彼が実践しているライフスタイルを真似しようとは思いません。ある意味1つの方向を極めてしまった人であり、簡単に真似できるものでも無いのです。しかし食にこだわっているのに、食とのかかわりが薄くなってしまった現代人が抱える問題点をクリアに見せつけられてしまいます。毎日誰とどんなものを食べているか、を見ればそこにその人の生き様が投影されているのです。

持論を押し付けるのではなく、こんな生き方もあるよ、といういい意味での力の抜け具合が心地よい、読後感さわやかな一冊でした。


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このページは、shinobyが2007年9月17日 09:08に書いたブログ記事です。

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