中国株投資
このコラムで中国株式への投資について個人的な考え方を書きましたが、実際どの程度の配分比率にするかは悩ましいところです。The Economistの今週の記事はそんなグローバルな資産配分について、考えさせられる内容でした。
アメリカ1極で牽引されてきた世界経済が、新興国との2極化に向かいつつあり、アメリカが景気後退したとしてももう1つのエンジンが引っ張ってくれればクラッシュする可能性が低くなったとの見方です。
例えば2007年前半の中国とインドの消費支出の増加はアメリカよりも世界の経済成長に貢献する結果になっています。もちろん、アメリカ経済の減速は中国経済にも影響はゼロではないものの、ユーロや他のアジア諸国との成長がカバーすれば大したことにはならない。エマージングマーケットは不安定で危険なものではなく、世界経済を安定させる存在になりつつあるという結論です。
外国株式の時価総額インデックスによれば、アメリカは50%、インド、中国など新興国25カ国の合計でも恐らく15%程度です。極端な話中国株に米国株より多く投資している人は、このインデックスとかなりずれた運用をしていることになります。かなりの相場観に基づく投資ということができます。10年後20年後にならないと結論は出ませんが、成長エンジンを持っている市場に高い成長を期待するのは自然な考え方です。とすると、インデックスに比べどこまでエマージングマーケットの投資比率を殖やすのかを考えることが最重要課題になります。拙書では外国株式の20〜25%をエマージングにという資産配分例を掲載していますが(162ページ)、もっと高めるべきなのかどうか。
長期的に高い成長が期待できてもその過程において急激な変動を伴うマーケットの場合、途中で運用をやめてしまうリスクが存在します。単に値上がりするから、という理由だけではなく運用の過程で最悪の場合にどこまでやられてしまいそれに耐えられるかも考えなければなりません。
つまり、中国株への配分比率を引き上げるかどうかは、長期の期待リターン、最悪の場合のマイナス幅、マーケットの状況(割高なタイミングではじめない)、という3つの要素から判断すべです。期待リターンが高いというだけでむやみに比率を高めるのは無謀だと言うことです。
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