3つのアウトプット
不特定多数への情報発信の方法としては3つの方法があると思います。ブログを書く、本を書く、コメンテーターなどのメディアへの出演、と分けて考えると、それぞれに求められるものは微妙に異なるようです。金融関係の仕事をしている場合、この3つのアウトプットをする場合の違いを考えて見ました。
ブログは誰でも始めることができる最も簡単な情報発信です。ただしはじめるのは簡単ですが、続けるのは難しく、さらにアクセス数を1日に数万稼ぐ人気サイトにするのはもっと難しいものです。時代のテーマを鋭く切り取るノウハウが求められます。また速報性とある程度の明確さが人気を決定するところもあります。このサイトもブログになる前から含めて10年以上になりました。続けることはできるのですが、PV(ページビュー)は一時期を除いて、数千と安定した数字が続いています。恐らく常連の訪問者の方の比率が高いサイトだと思っています。
本を書くのはブログに比べるとハードルが高くなります。商業ベースで考えると1万部程度は期待できるコンテンツでないと出版社からのオファーはないからです。またクオリティの高いコンテンツだからといって売れるとは限らないのです。また出版社の傾向として売れる作品が出るとその2匹目を狙う傾向があります。必ずしも声がかからないから売れない、とは限らないところも逆の意味でハードルになってしまうのです。
メディアへの出演はさらにハードルが高いかもしれません。もちろんメディアの種類にもよりますが、地上波のテレビになるとゲストで出演するだけでもなかなか無い機会ですし、コメンテーターのようにレギュラーで出ているのは本当に限られたパイの争奪戦になっています。
テレビの威力は絶大で、以前深夜の番組にほんの30秒くらい出演したときには、放映直後から友人からのメールが複数入ってきてその影響力を再確認しました。同じメディアでも雑誌になるとあまりインパクトは無いようです。見ている人の数が桁違いだからでしょう。
ブログ、本、メディアと見ていくと恐らく仕事として効率が良いのはメディア、本、そしてブログの順番です。メディアに露出している人はアイコンとしての価値もありますから、時給で考えると一般的には非常に割りの良い仕事と言えます。ただし、その中に入り維持するのは大変な努力と才能と運が必要です。
本は特に金融の本がベストセラーになることは稀です。一般には思ったほど労力に見合った仕事ではありません。1冊の単行本を制作するのには数百時間かかりますから時給にしたら効率は今ひとつです。
ブログは商売にしている人はほとんどいないでしょう。アフィリエイトなどで副収入を得ている人もいるようですが、それだけで生活できる人は極めて稀ではないかと想像します。アルファブロガーと言われる世間に大きな影響力を持つらしいブログを見ると収入目当てで書いているのではなく、情報の発信自体を極めることを楽しんでいるようにみえます。
こうやって見てみるとかなり大雑把ですが
アウトプットの収入は
メディア出演>本を書く>ブログ
ですが、自分のやりたいことをやれるという満足度
ブログ>本を書く>メディア出演
となっているように思えます。
そしてこの3つをすべてパワフルにこなしている人が少ないのも興味深いところです。メディアに出ているのに本が売れない有名人、ブログは面白いのに本を出さず、メディアにも出ないアルファブロガー、本を書いているのにブログは更新されないベストセラー作家・・・アウトプットに求められる能力が異なるということでしょうか。
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