2007年12月26日
日本の金利と外貨運用の関係
<業務連絡>
今月の掲載誌をこちらにまとめました。こちらと合わせてご覧ください。
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日銀は先週20日の政策委員会 金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物の誘導目標を0.5%とする金融政策方針の現状維持を全会一致で決定しました。前回は1名が利上げを主張していましたから金利上昇期待が後退したことになります。
実はこの日本の短期金利の方向性によって外貨運用のやり方が大きく変わってくるのです。なぜなら外貨運用に為替保証金取引(FX)を活用しているからです。
為替保証金取引とは保証金(円)を使ってその数倍から数十倍の借入を行い、外貨を保有することにより為替差益と金利差によるスワップ収入を狙うレバレッジ取引です。
個人的にはこの取引をレバレッジを低く抑えることによって外貨預金の代替運用として活用しています。
こちらの雑誌のFX特集やこのコラムでもくわしく書きましたが、外貨債券(金利を狙う外貨投資)の運用として考える場合、いくつかの留意点があります。これは拙書「資産設計塾 外貨投資編」にも書かせていただいたことですが(161ページ以下)、もう一度整理しておきましょう。
1つはFXによる金利収入(スワップ)は海外金利と日本の金利の差であるということです。現状国内の金利が低位で推移しており海外金利とスワップ金利の間には感覚的に差があまりありません。むしろ手数料などのコストの方が大きくなっているのが現状です。2008年も少なくとも前半は日本の短期金利の上昇の可能性は低くなりましたが、永遠に金利が低いまま推移するとは限りません。国内短期金利が上昇してきたときにFXを外貨運用商品として現状と同じ使い方ができなくなる可能性があります。
もう1つはFXは短期金利の商品だということです。通常債券は1年以上で長いものになると30年といったものまであります。外貨預金の場合であれば定期の預け入れ期間は1ヶ月から1年程度が通常です。それに対し、FXは1日の金利を日々ロールオーバーしていく取引です。
短期金利と長期金利はマーケットの動きによって順イールドになったり逆イールドになったりしますが、長期金利にはリスクプレミアム分の高い金利が上乗せされているというのが経済学の定説です。とするとFXではそのプレミアムを享受することはできないデメリットがあると考えることもできます。
外貨の金利収入を目的とする商品としては外国債券、外貨MMF、外債ファンド、そしてこのFXの4つを使い分ければ充分と思いますが、それぞれの商品の違いを理解した上でデメリットとメリットを比較することが重要です。
税金、信用リスク、コスト、最低投資金額、ドルコスト平均法が使えるか否か・・・ベストを望むのではなくベターを求めて商品選択を行うべきなのです。
投稿者 shinoby : 2007年12月26日 08:11
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