セブン-イレブンのロゴは最後のnが小文字
シンプルでコンパクトでパワフルな本に久しぶりに出会いました。アマゾンのレビューにも書かれていたように、薄っぺらいのに1000円というのは確かに高いと思うかもしれません。が、一章と二章のわずか80ページ足らずを読むだけで十分元が取れたと思いました。それくらい、前半はストレートで無駄の無い内容です。
1章でまず筆者の観察力の「オタク具合」に驚かされます。
セブン-イレブンのロゴは最後のnが小文字
ローソンのロゴの下にはStoreではなくStationと書いてある
JR東海の改札では切符をどの向きに入れても表が上になって出てくる(最近変わったようですが)
などなど。
筆者がこのようなことに気が付いているのは、「関心があるから」。関心がなければ何回ロゴを見たり、新幹線に乗っている人でも気がつかないということです。コンサルタントという仕事はクライアントが気がつかない問題点に気付き、指摘をする能力が求められるのですが、その基本は関心からはじまる、というわけです。
また逆に自分の中に先入観があると見えるものが見えなくなるという指摘も当たり前ですが、秀逸です。学歴と能力は関係無いと思っている人が自分の子供の学歴にこだわる、という例は気がつかないうちに先入観を持つ人間の危険性を鋭く突いています。
<1章のまとめ>
関心と持つとモノが見える
思い込みがあるとモノが見えなくなる
2章は58ページと75ページのまとめがポイントなのですが、ナゼか2つの図表は内容が微妙にずれています。
私なりに2つをまとめるとこういうことなのかと思いました。
<こうすればものが見える>
1.関心を持つ
2.分解して見るポイントを絞る
3.他の事象との関連を考える
4.疑問を持つ
5.仮説を立てる
5.(並行して)ロジカルに組み立てる
6.仮説を検証する
筆者が見ている仮説で面白かったのは
朝食のサラダに入っているプチトマトのヘタが取ってあるホテルは良いホテル
工場で最初に見るのは床がきれいか。オフィスでは観葉植物が手入れされているか。
女性のヘアスタイルが変わるのは月曜日
小金井カントリークラブの会員権価格で景気動向を知る
後半はやや切れ味が悪くなりますが、最後までものが見えるために何をするかの方法論が貫かれています。
この本です。
蛇足ながら興味深かったのは奥付けと呼ばれる最後のページです。編集者の名前(社長さんです)だけではなく、アシスタントスタッフ、プロモーションスタッフ、オペレーションスタッフ、といった出版に関わったすべてのメンバーの名前がクレジットされていました。会社の書籍作りに対する思いが感じられ、思わず出版社のウェブを覗いてしまいました。思ったとおりユニークな理念を持った出版社でした。
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前職の厳しく怖い上司に、耳にたこができるぐらい聞かされていた言葉を思い出しました。
それは、「心ここにあらざれば、聞けども聴こえず、見れども視れず」という言葉です。
「好奇心や向上心のない心では、いくら他人の素晴らしい言葉や訓戒を聞いてもまったく心にしみわたることがなくそのままやり過ごしてしまうのだ」「君は表面的には聞いたり見たりしているだけで、本質的な部分では何も理解できていないのだ」ということをこっぴどく叱られていました。今になってそのことの意味がよくわかるようになりました。
今頃とは何とも愚かなことですが・・・。
自分の夢や目標を紙に書いてそれを毎日読み返すということは、脳科学的にも的を得ている。人間は意識することにより、自然と行動が伴ってくると思います。資産設計手帳の活用はそういう観点からしても、これから資産運用を始めようとしている方、或いは運用が思わしくない方には是非、一読していただきたい。最後は宣伝になりましたが、悪しからず。