アメリカの教育、日本の教育
<業務連絡>
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私も設立に際してお手伝いをさせていただいたNPOのこの協会が主催する研究会に出席しました。この日のスピーカーは伊藤公一(前エールクラブオブジャパン(エール大学日本同窓会)会長)さん。アメリカの黄金時代にリベラルアーツ教育を受けられた方です。会場は満席。教育に対する関心の高さがうかがえました。
数十年前のお話ではありましたが、日本の教育に何が足りないのか、を考えるきっかけになる有意義な時間を過ごせました。
私には子供はいませんが、子供がいる方にとってはどのような教育を受けさせるべきかというのは悩ましい問題だと思います。特に日本で子育てをすることに大きな不安を持っている方は多いのではないでしょうか。各国それぞれの教育方法には一長一短あり、アメリカの教育が全面的に正しいと言うつもりはありません。しかし、考える力と表現力を鍛え、規律を重んじ、リベラルアーツを学ぶという伊藤氏が受けた教育は理想型の1つに見えます。日本で言えば旧制高校の教育に似たようなものに思えました。
これからの日本を考えると、国内でしか通用しない教育では不十分だということには多くの方が賛同すると思います。日本語を使った狭い箱庭の中で、小さな差異にこだわる、記憶力中心の教育ではなく、幅広い価値観を受け入れ、受け身ではなく能動的に行動できる、規律のある人材。そんな日本人がもっと増える教育をしてほしいと思いますが、日本のどこかで提供しているのでしょうか。
モンスターペアレント、塾から先生を招く公立中学の夜スペシャル問題、バウチャー制度の導入・・・日本の教育現場の実態を聞いているとこれからの日本の教育にさらに不安を感じてしまうのです。
日米の違いについて考えをめぐらした結論としては、日本の教育に足りないものは競争ではないかということでした。生徒間の競争だけではなく、学校の競争です。
伊藤氏もこう語っていました。「アメリカの教育は入学方法にしても日本ほど公平ではないかもしれない。しかしそれによって良かった部分もある。」。
多様な選択肢を学校がそれぞれ提供し、教育を受ける側が選べるようにすること。極端な公平の追求が成長を阻害しているのではないでしょうか。
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教育は地域のものと考えると参加意識がたかまりますが、教育は国民のものとなると話が一気に拡散してしまいます。NYKの公立小学校に子供を通わせていますが、前者のコンセンサスが確立しているように思います。学校単位でPTAが寄付金をつのり、補助教員や専科教員を雇用しています。公立小学校の授業料は無料ではなく、不動産価格に転嫁されています。
ミニマムリクアイアメントは「公」の手で、不特定多数の子供に、ベストプラクティスは地域の「父母」の手で自分達の子供に。
日本ではベストプラクティスの創意工夫に対する「公」の過干渉が目に付くように思います。