北村慶さんとは誰なのか?

| | コメント(2) | トラックバック(0)
080118otona.jpg

昨年とあるパーティで北村慶さんのエージェントであるアップルシードの担当者の方にお会いしました。著作を読んで感銘を受けたので北村氏を是非ご紹介ください、とお願いしたのですが、どうやらご本人は(本業のお仕事に影響するためなのか)作家として人に会うことはされないようです。未だお会いすることができていません。

そんな北村氏の新作がこちらの本です。

人気ブロガーのこの方が書かれているように前作に比べると表紙のデザインとタイトルは圧倒的に改善されたと思います。

本書の一番の独自性は公的年金と自分で作る私的年金のポートフォリオを合算して自分の全体の資産運用を考える、このコンセプトに尽きます。

日本の個人が(意識していないかもしれませんが)加入している政府年金投資ファンド(GPIF)のアセットアロケーションが日本債券に偏っていることから、私的年金は株式を中心にするのが良いと結論つけています。

そしてドルコスト平均法でインデックス運用するのが良いと結論つけています。そして年に1回のリバランスをする。この考え方は「資産設計塾」と同じです。

<本書の良い点>
●北村氏ならではの知的でロジカルな文体。安心して読み進めることができる。
●世界の年金基金の運用状況などのデータ。まとめてもらうとありがたい。
●日本の年金の状況。複雑なパターンをスッキリと整理してくれる。
●インデックス運用を実際に行う上での商品選択を5章で具体的に提示している。ゆうちょ銀行やメガバンクで投信を買っている方は、ここだけでも読む価値がある。
●前作同様良心的な価格設定。割安です。

<本書の不満な点>
●日本株と外国株の配分比率が単純に50%ずつになっているが、その根拠を知りたかった。
●外国株式はMSCIコクサイ連動のインデックス運用としているが、新興国株式をどう組み入れるかについての意見を聞きたかった(海外ETFが紹介されていますが・・・)。
●224ページにTOKの販売開始のニュースを追加で記載している。最新情報ということで発売日が迫る中、ギリギリで追加したようですが、北村さんの本としてはやや作りが粗い印象になってしまった。

とは言え、充分に「価格<価値」作品だと思います。前作を読まれた方ならまずは書店で手に取ってみてください。前作を読まれていない方はまずは前作から読むことをおススメします。

ところで、北村慶さんはこのブログの読者らしいです。日本の個人金融資産1500兆円を活用した金融立国を実現するための金融リテラシー向上の方法、について機会があればご意見を伺いたいと思っています。もしお読みになっていたら、今度こそお会いしましょう>北村さん(守秘義務は守りますので・・・)。


トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 北村慶さんとは誰なのか?

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.shinoby.net/mt/mt-tb.cgi/3263

コメント(2)

サラパパ :

<「政府年金投資ファンド(GPIF)のアセットアロケーションが日本債券に偏っている」

サラリーマン19年して厚生年金を支払い続けている。
実際、どのように運用され定年後に支給されているか
一度も考えたことがなかったです。
支払額、支給開始年齢と支給金額ぐらいしか
興味が無かったです。

また一つ勉強になりました


<ドルコスト平均法でインデックス運用

わかっているのですが、やはり欲が出てします・・・
リターンではなくリスクを考えるのが先ですね


私もこの本を読みました。
よろしければ以下をご覧下さい。
http://otsu.seesaa.net/article/91135302.html

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。

Disclaimer

このウェブサイトはShinobyの個人的な考えを掲載したものであり、Shinobyが所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものでありません。本サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、本サイトに掲載された情報をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、Shinobyは責任を負いません。

また、Shinobyの判断で書き込まれたコメントを削除することがあります。記名者の特定されたコメントの場合は記名者に連絡の上削除しますが、無記名のコメントの場合は通知無しに削除を行います。

このブログ記事について

このページは、shinobyが2008年1月18日 06:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「アメリカの教育、日本の教育」です。

次のブログ記事は「本を売る」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

過去ログ

amazonから購入

Powered by Movable Type 4.01