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2008年2月13日

1粒で3度味わえる「破壊的」名作

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本というのはタイトルと装丁、に内容がフィットしたとき、ピントがピタッと合って売れる作品になるように思います。

その意味ではこの作品は極めて異質だと思いました。大手「一流」出版社のダイヤモンド社からの出版ですが、装丁は過激な出版社のノリです。タイトルも含めて意図的に下品に仕上げているのであれば、同社が得意とするマーケティング手法と言えますが、果たしてそこまで計算の上のことでしょうか。

ネットでの高い評価は確認していたのですが、この装丁とタイトルに買うのをずっと躊躇していました。しかし、勇気を出して(!)書店で購入して読み始めると一気に引き込まれ、気がつけば本は折り目(面白いページにつけます)と赤線(価値ある言葉に引いていきます)でいっぱいになってしまいました。確かに名作です。


実はこの作品は不動産投資の本ではあるのですが、マーケティングの本でもあり、自己啓発の本でもあると思いました。

1章、2章は自己啓発
6章がマーケティング
それ以外が不動産投資

と考えると頭がすっきりします。つまり1冊の本に3つの内容が混在しているのです。

恐らく、筆者は脳をフル回転させながら、ハイテンションで作品を作っていったと勝手に想像していますが、とにかくわずか1500円の書籍にこれだけの知識と主張が盛り込まれた本は久しぶりです。著者の今までの経歴を読めば、理解できますが、特に1章2章はかなり過激です。

例えば
■ 労働集約、知識集約、資本集約 の3つのビジネスの方法がある
■ 上場企業のホワイトカラーサラリーマンなどは最もリスクから逃げ回っている部類の人間
■ 借金それ自体は、善でもなく悪でもなくニュートラルな存在
■ チャンスがなかったなんて言うなよ、度胸がなかったんだろ、お前
■ リスクを負わない人間にはリターンを得る資格はない
■ 自分が自分を信頼してあげないで、誰が自分を信頼してあげられるのでしょうか
■ セルフイメージはあなたの意識にブレーキをかける
■ 成功回避傾向のセルフイメージを持っている人は実力があるにもかかわらず物事にチャレンジしない
■ 「世の中金じゃない」と言う人たちは、儲けられないことを合理化するために、このように主張しているのです。

とわずか70ページの前半部だけでも切れ味鋭い言葉が、流れ出しています。

3章は区分所有の徹底批判(一休み)、そして4章、5章が不動産の話です。木造とRCの話など、この2章も切れ味鋭いです。6章がエリアマーケティングの話。六本木に住んでいるのにさいたま市の不動産を購入する理由も笑えます。7章からはまた不動産の話に戻ります。

このように内容がぎっしり詰まった「濃い」作品です。おそらく著者のキャラクターもかなり「濃い」のではないかとウェブの写真から勝手に想像しています。

投稿者 shinoby : 2008年2月13日 05:28

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