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2008年2月 6日

現場力

<業務連絡>
この動画企画でもお世話になった、セゾン投信さんへの応援メッセージが掲載されました。
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オフィスがご近所の会計士の方(ブログは高度な内容をわかりやすく説明していて面白いです)とランチをする機会がありました。大手の監査法人に勤務をしながら、講演や原稿執筆などもされているということですが、会計士という職業柄、外部にお名前を出せないことが多いようです。そんな訳で運営されているブログにも社名は出てきませんし、本名も明かされていません。


勤務先の監査法人での仕事はM&A案件にかかわるデュー・デリジェンス(投資先の資産精査)を担当されているとのことです。最近は地方の案件が増えたようで、出張も多く、限られた時間で成果をきっちり出さなければならない肉体的にもハードな仕事です。しかも、この業務では会計士は依頼側に使われる立場です。企業価値の算定プロセスでは依頼者サイドとの激しい議論もあったりするようで、精神的にもタフでなければ務まりません。彼が敢えてそのような仕事に自ら足を踏み入れる理由は

「現場が見えなくなるのが怖いから」

でした。どのような業界にも技術進歩や法制度の変更、新しい商品やサービスの導入といった変化があります。会計士の世界も例外ではありません。常に現場にいて最新の情報に触れていること、その中で自分を磨き価値を維持・向上させていくことが、現場力になり知識や経験の陳腐化を防ぐのです。この理由には納得感がありました。

金融、資産運用の分野でも現場力の重要性は同じだと思います。ほんの数年前に無かった商品やサービスが次々に登場しています。このような情報に対する感性は商品・サービスを提供する金融機関側にいてはじめて本質を理解できる場合が多いと実感しています。

私の仕事のビジョンの1つに、個人投資家のために出来るだけ正確で迅速に公平な情報提供サービスをすること、というのがあります。それを実現するには、特定の金融機関に関係して業務をしていることは公平性の点からはプラスになりません。自分が所属する金融グループの商品・サービスにどうしても偏った知識・経験になってしまうからです。他社の商品に関しては比較することはあっても、すべての商品・サービスを網羅的に理解しているとは言えない部分も出てきます。

しかし、一方で完全に独立した組織として外部から第三者的に情報提供を行おうとしても限界があると実感することもあります。それは、僭越ながら金融の専門家と言われる方で、現場が見えていないな、と思うコメントを見かけたりするときです。本人の能力や努力の問題ではなく、現場に近いところにいないからだと思います。個人投資家と直接コンタクトする機会、商品開発実務担当者やお客様とのコミュニケーション、といった環境が無いと微妙なチューニングがずれてくる可能性があります。私自身、セミナーや勉強会で受講者の方から多くのことを教えていただきました。また商品開発に携わる中で磨かれる感性もあると思っています。そのようにして得られるものが「現場力」だと思っています。

現場力の話はここで終わりですが、
実は夕方、今度は別のお世話になった方とお会いしました。仕事を慌てて終わらせ、銀座4丁目のお寿司屋さんFに。築55年の日本で最も古いお寿司のお店の1つということでした。

ディナーが終わって駅からの帰り道、あることに気がつきました。

「そう言えば、今日はお昼もお寿司だった!」会計士の方とのランチも京橋のお寿司屋さんだったのです。

昼と同じものを食べていることを夕食の後まで思い出せない・・・。少し疲れているようです。

投稿者 shinoby : 2008年2月 6日 08:08

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