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2008年4月18日

政治の難しさ

大阪府の橋下知事を久しぶりにテレビで観ました。市町村の首長との意見交換会で最後に涙を流して頭を下げている知事を観て、その懸命さは伝わってきたのですが、ナゼか醒めた気分でした。どうしてなのか、自分なりに考えてみると、涙の意味に違和感を感じたからだと自分なりに分析しました。


百戦錬磨の首長たちから吊るしあげられた知事ですが、これはある程度予想された展開だと言えます。思い出すのは長野県知事に就任した田中康夫さんが名刺を渡したら目の前で折り曲げられた映像です。あの時は抗議の電話が県庁に殺到したといいますが、大阪ではどうでしょうか。

橋下知事の涙から感じたのは、自分の主張が受け入れられないことに対するいらだちでした。府の財政のこれからを憂慮する気持ちは理解できますが、それよりも自分の思うとおりにならないことに癇癪をおこしている挫折を知らない人というイメージになってしまっているのです。府民の側に立っている感覚より自分のことが前に来ているように見えました。

政治には知識と経験が必要ですが、わかりやすさも求められます。そのためにはしたたかさや庶民目線も重要です。人気を維持し、府民の支持をバックに首長や官僚と戦わないとタレント知事には勝算はありません。そのためには自分の主張が受け入れられないから涙するのではなく、府民の生活を向上させるために涙していかなければ、スタンドプレーに白けてしまうのです。

有権者に媚びるだけのポピュリズムも困りますが、わかりやすく伝えるコミュニケーションに失敗すると支持が得られないことは、国政を見ていれば明らかです。私は大阪の有権者ではありませんし、大阪の有権者の方の知事に対する感情もわかりません。しかし、府民と一緒、というメッセージを伝えていかないとこの先にもっと大きな困難が待ち受けているのではないかと想像するのです。同じ船で運命共同体になった人には反発よりも親近感を感じるのが人間心理なのです。

投稿者 shinoby : 2008年4月18日 06:03

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