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2008年7月 2日

東洋経済の投資信託特集にだまされるな!

それにしてもひどい内容です。Shinoby'sにはあまりネガティブなことは書きたくありませんが、これを読んだ人(特に資産運用の初心者)は投資信託を誤解するのではないかと思い、あえて取り上げることにしました。

「週刊東洋経済 2008/7/5特大号」の特集「投資信託売るべきか買うべきか「嘘」と「本当」」です。

「ライバルの週刊誌」に比べ商売下手な分、良心的な雑誌、というのが週刊東洋経済に対するイメージだったのですが、ライバルの週刊誌のマネをして売れ線を狙い、その結果今回暴走してしまったのではないかとも思える内容です。


下記のような構成になっていますが、読む価値がない記事、間違っているから読んではいけない記事、正しいことを書いてある記事が混在しているので、どこを信じて読んだらいいのかがわからない、とてもミスリーディングな内容になっています。

■巨艦投信トップに聞く
グローバル・ソブリン・オ―プン、さわかみファンド、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの3ファンドの関係者にインタビューしていますが、タイトルのような「世界経済混迷の渦中にどう動くか?」というようなファンドマネージャーの相場観はほとんど書いてありません。そもそもインタビューを受けているひとが3人とも運用を担当していないのではないでしょうか。分配金の方針や信託報酬を下げないのか、といった経営的な観点からのファンドの運用に関することばかり書いてあり、運用側の立場からの一方的なコメントはあえて読む必要はありません。

■投信の常識 11のウソ?
このコーナーはかなり悪質です。無知で書いているなら勉強すべきですし、確信犯で書いているならビジネス誌としての良識を疑います。そもそもタイトルに「11のウソ?」と?を入れているのも、本気なのか冗談なのかスタンスがわからず困ったものです
1は日本株のバブル直前からのデータだけを使って説明して、長期投資は儲からない?としています。2の分散投資でリスク回避できない?は世界の株式データだけを使い説明。さらに3のネット証券は実は手数料が高い?になると単純平均の販売手数料データで比較するというお粗末さ。どれも都合の良いデータだけを抜き出しているのです。

さらに富裕層向け投信が低価格競争?になるともうタイトル自体の意味も記事の意図もわかりません。ラップ口座が小口化されているということにどういう意味があるのでしょうか?

バランス型ファンドの比率は理想的ではない?は他の資産と一緒にすると理想的ではないという意味であり、バランス型ファンドの話が本文中で使い方の問題にすり替わっています。

コモディティは人気に陰り?は海外の機関投資家が配分を低下させ始めた「との声も聞かれる」という取材?に基づくだけのタイトル。

最後のページは、ご当地ファンドとおらが町ファンドについて。こちらは的を得た内容ですが、ここであえて取り上げるほどののテーマではありません。重箱の隅の話です。ちなみにかいたく投信はさわかみファンドを組み入れないと表明していますので、記事の内容は不正確です。

■2大論客が誌上対決 山崎 元vs.松尾健治
ドイチェ・アセット・マネジメントの松尾氏と楽天証券の山崎氏の対決はそもそも別々の原稿を併載しているだけで対決になっていないのですが、内容を読んでも議論のレベルが違っており対決になっていません。”守旧派”の論理展開は官僚の話を聞いているかのようです。

■本誌独自集計!!投信ランキング BEST110
このデータも意味がよくわからない基準でランキングしています。ご当地ファンドは「欠陥商品」(56ページ)とまで言い切っているのにランキング上位に登場させているのも不思議です。

投資信託にも問題はあり、それを指摘していくのは意味のあることだと思います。しかし、この特集では投信を正しく理解して、上手に活用しようという人の参考にはなりません。真っ当な出版社のこんな特集。何だかがっかりです。

<関連リンク>
rennyさん 投資信託嘘と本当
ホンネの資産運用セミナー ゆうきさん 週刊東洋経済特集「投資信託・嘘と本当」はヒドイ
20歳からの投信による資産形成さん 週刊東洋経済 投資信託「嘘」と「本当」
しんのすけさん 橘玲が海外ETFにコメント/山崎元vs松尾健治の論争 『週刊東洋経済』
イーノ・ジュンイチ 週刊東洋経済の特集「投資信託 『嘘』と『本当』」はインタビューが面白い

投稿者 shinoby : 2008年7月 2日 06:02

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コメント

はじめまして。
shinobyさん、長期投資を考えると、世界中に分散した株式インデックスがほしいなぁとおもうのですが、、、何でのっていないんでしょうね。。。

気のせいか、新興国単品のファンドだったり、グロソブのような毎月分配型の投信がのっていたりしたのですが、、、。長期投資に向いたファンドが少ないなぁと。。感じました。

アセットアロケーションやバンガードのようなできるだけコストを下げたファンドについて書かれていないことが「投資信託の嘘」でしょうか!!!笑

投稿者 silencejoker : 2008年7月 9日 17:14

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