緻密な作品

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お仕事をご一緒させていただいている山口揚平さんの最新刊「企業分析力養成講座」を送っていただき、早速週末に読んでみました。デューデリジェンスのプロが教えるという看板に偽りはなく、9つの会社のケーススタディが詳細に分析されています。

完璧主義者の山口さんらしく、それぞれのケースに完成度は極めて高く、実践的です。しかも選択された企業が、ミクシイ、Gaba、任天堂、JR東日本、スターバックスなど興味を持ちやすい特徴のある会社になっており、1つ1つのケースを読みもののようにスラスラと進めていくことができます。

さて、これを投資に使うとしたらどう活用できるでしょうか。

日本株式の個別銘柄選択の方法としては、PERやPBRなどの数値を使った定量的な分析手法があります。割安な会社を探すバリュー投資などはこの方法になると思いますが、数値化することで大量のデータを短時間で分析できる利点がある一方、数字の将来の変化をどう考えるかや、企業規模や業態が微妙に異なる場合の評価の部分には限界があるのも事実です。

「企業分析力養成講座」の手法は定量的というより定性的な手法です。プロが多面的な分析から総合判断していくことによってその会社の企業価値を算定し、割安なのかどうかを算定する方法です。精緻である一方、個人投資家がどこまでマネできるのかに限界があります。

山口さんの企業分析の有効性を実証するために、本書で紹介されたような手法を使った実際の運用をやってもらいたいと思いました。個別銘柄の分析に基づく運用によって市場平均を上回ることができれば、ファンドマネージ事業に新しい風を吹かせることができると思うからです。山口さん、いかがでしょうか?

山口さんの著作
「企業分析力養成講座」

「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」
こちらも名著です。


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このページは、shinobyが2008年10月20日 06:03に書いたブログ記事です。

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