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「タオルを何枚買えば、池内タオルは再生できますか?」

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<業務連絡>
明日のイベントですが、講演に参加しない人でも書籍コーナーには入れますか?」というご質問をコメント欄にいただいています。会場運営担当者に確認しましたが、残念ながら当日はイベントの申し込みをされた方だけご入場いただけるということです。申し訳ありません。
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ブログの調子が悪いので画像アップは後ほどしますが、編集者の方に頂いた「つらぬく」経営は会社帰りの車中で一気に読ませてしまう、気づきに満ちた一冊でした。

四国の今治にある池内タオルという小さなタオルの生産会社で、世界で評価される「風で織るタオル」を作っている会社の物語(もちろん実話)です。

まず、この本を読んで思ったのは日本のタオル産業の歪んだ実態でした。海外ではタオルというのは自分で気に入ったものを自分で選んで買うのが当たり前。ところが日本ではタオルというと贈答品がほとんど。確かに子供の頃、家にはたくさんのブランド品のタオルがありました。KENZOとか、セリーヌとか、ウェッジウッドなんていうのもあった気がします。贈り物として海外のブランドをつけた妙なセンスのタオルを使っていたのです。

本来タオルとは毎日使うものですから風合いが良く、吸湿性や耐久性に優れ、シンプルで飽きのこないデザインで、何より安全なものでなければいけません。そんな当たり前のタオルを作っているのが池内タオルなのです。


取引先の問屋が倒産して売掛金が回収できなくなって民事再生をすることになったり、そもそも現在の社長の池内計司さんという方も松下電器でオーディオのプランナーで、先代が急逝していきなり2代目として苦労をされたり、波乱万丈な歴史も書かれています。

しかし、興味を持ったのは2代目社長のマーケティングのセンスです。マーケティングとは宣伝がうまい、という小手先のテクニックではなく、商品の本質を見抜き、自分の強みを徹底的に追求していく力です。

風力で電気を賄い、オーガニックコットンを使って、環境に配慮した染色工程によって体にやさしい高品質の商品を作り出す。海外のホームテキスタイルのコンテストでグランプリを受賞したことをきっかけにブランド化していく。

池内タオルはその過程で自社の強みを「環境に対する負荷を減らす」に見出し、それを愚直に続けたことが今の結果につながっているといえるのです。差別化された強みを見つけ、それを継続する。どこかの本に書いてあることと、同じことが書いてある!、と何だかうれしくなりました。

そしてもう1つのこの会社の強みは、お客様を第一に考える「サービス精神」にあると思います。恐らく池内社長はユーザーとのコミュニケーションがとても好きなのではないでしょうか。ユーザーの声に社長が直接耳を傾け、逆に社長が自ら自社の歴史や製品について、社外に語る。それが、熱狂的なファンを作り、静かに広がっているのです。

池内タオルが民事再生に陥ったとき、ユーザーから「タオルを何枚買えば、池内タオルは再生できますか?」とメールで聞かれたという話は、山手線の中で読んでいて、いい話だな、と思わずホロリときました。ユーザーが会社を応援してくれる。社長冥利に尽きるエピソードです。

元々あった高い生産技術が明確なポリシーと顧客志向の活動によって世の中に認知されていく。

読み終わると池内タオルの肌ざわりがどんなものなのか実際に使ってみたくなりました。もう注文して使っている方もいるみたいです(笑)。

参考:
同じ地方の元気な中小企業ということで、46期連続増収増益の伊那食品工業株式会社の経営理念を書いたという「いい会社をつくりましょう」も読んでみたいと思っています。


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コメント(3)

マル :

今治タオルは伊勢丹で佐藤可士和さんが ブランディングされてますね。

Anonymous :

ブログをよんでて日本はなんて贅沢な国なんだと改めて思いました。

ユーザーさんからの声って企業にとって神様の声ですもんね。
喜びの声、クレーム。
企業にとって、ましてや池内さんにとっては会社の存続にかかわる声ですし、再生の時のユーザーさんの声はとてもうれしかったと思います。

日本の企業も全部とは言わないですが、そういう風ないい会社がたくさんあればいいな〜と思いました。

S :

「マーケティングとは宣伝がうまい、という小手先のテクニックではなく、商品の本質を見抜き、自分の強みを徹底的に追求していく力です。」
まさに、と共感しました。

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