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凡人にはできない発想を1600円で教えてもらえる本

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本日の日経新聞にも広告が出ている「お金の味」。借金1億2千万円からの生還記というサバイバル感動本としてとらえている読者が多いようです。またビジネス書紹介のメルマガなどでも借金地獄から這い上がるノンフィクションと捉えているものがありましたが、勿体無いと思いました。

この本はノンフィクションとして読むのではなく、物語の合間にさりげなく出てくるマーケティングの天才金森重樹氏の思考やアイディアを学ぶという点で価値があると思うからです。

「みっともなく生きる」(←著者のポリシーのようです)ことができない、私のような凡人には絶対に出来ない発想をわずか1600円で教えてもらえる本、という点において価値がある作品です。

金森氏の異端ぶりは以前ブログで紹介したこの本でも発揮されています。平均年収300万円と言われる行政書士の世界で1億円の収入を稼いだ、そんな型破りな人なのです。普通の人が考えに考え抜いても得られないものを持っている人なのです。その人の話(ほんのさわりだけかもしれませんが)を好きな時間に何回でも読むことができるのです。

どちらの作品にも共通しているのは、彼の脳の中にある経験や知識が、ハイテンションで流れ出てくるようなところ。スイッチが入った時の文章には、ナタの切れ味のような凄味があります。そしてもう1つは本の前半と後半にテンションが高まり、中盤が中休みに思えてしまうことです。これは手抜きということではなく、私の個人的な興味のエリアの問題かもしれませんが。

今回の作品で覚えておきたいと思った備忘録は

■「働くおじさん」と「働かせるおじさん」が対になって会社組織が成り立っている。
 学校では将来労働者になることを前提とした教育がおこなわれている。

■源泉徴収制度とは国がやっているコソ泥
 税務署や都税事務所がどこにあるのか知らないなら、国から税について麻酔をかけられている

■「事業自体がギャンブルのようなものだからギャンブルはやらない」という経営者は危険。
 確実に不確定要素を潰していって、極限までリスクを抑えるのが事業

■東大生と一緒にいたら商売の感覚が身につかないと感じました。
 彼らを観察することが億万長者になるための反面教師としての手掛かりになるのではないか
 東大生が持ち合わせていなかったのは、自分で糧を得るという発想でした。

■経営が苦しくなったときの打開策は売上を上げること
 税理士に頼んでも売上を伸ばす方法は教えてくれない
 広告宣伝費と人件費を削ることによって経営はさらに悪化することがある

■財閥系、鉄道系を除くほとんどのデベロッパーは、10年でランキングTOP10から消え去り、20年ですべて潰れる

■進行系デベロッパーと財閥系デベロッパーの競争は元ヤンキー上がり系成り上がり対エリートの戦い

■チラシを撒いてお客が来るのを待つ方法と名簿を手に入れて買ってくれそうなお客さんにこちらからコンタクトするのは情報の流れがまったく逆方向

■診断士は足の裏の飯粒と同じで「取らないと気になるけど、取っても食えない」

■僕の得意なことは、どこにいるかわからないお客さんを大量に集めてきて、事業を成立させること。本質的には会社の経営には向かない人間。僕がやっているのは、マーケティングの責任者という職種。

■お金を作りだすために借りた借金は、1円たりとも消費目的に使ってはなりません。

読んでいるとざらざらした感触があるので、気持ちの良い読後感とは言えないかもしれませんが、違和感を感じるということは、そこに自分には出来ない発想や知ることのできない経験が書かれているとも言えるのです。「不動産投資の破壊的成功法」と合わせて、一気に読んでみてください。どちらも「濃い」です。

「お金の味」大和書房

「不動産投資の破壊的成功法」ダイヤモンド社


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コメント(1)

いつき :

記事と関係ないけど、BSイレブンの「マネーカフェ」は終わっちゃったんですか。まり江さんとの絡みが面白くて毎週楽しみにしていたから残念だな〜。

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