個人マネーをひきつけるのはETFよりも・・・
北村慶さんと言えば、1年以上前のこのエントリーに著者エージェント、アップルシードと北村慶さんの関係について書きましたが、まだお会いできていません。北村慶さんとは何者なのか?まあ、簡単にわかってしまうようでは、アップルシードの守秘義務問題になってしまいますから当り前なのですが、ガードは堅いです。
さて、そんな北村さんが3月19日に発売する新作を一足早く読ませていただきました。
今回のテーマはお得意のインデックス運用、それもETFです。ETFと言えば既に初心者向けの名著、カン・チュンドさんのこちらがありますが、北村さんの新作は随分切り口が違いました。
今までのETF関係の本には、あまり触れられていない情報も満載です。その中でも、素晴らしい点が2つありました。
1つはインデックス運用者の運用手法を1ページにまとめたところです。107ページに表がありますのでご覧ください。これは、Mr.インデックスとの対談でも詳しく聞いてみようと思っていたことで、すっきり整理されていて一見の価値あり、です。
もう1つは115ページからのファンダメンタルズ・インデックスに関する記述です。これは時価総額ベースのインデックスの問題点として、割高なものの組入れが大きくなってしまうことが指摘されていますが、その対策についての話です。
このような、金融評論家や元金融マンといった現場にいない人には書けない内容をまとめ上げる筆力が、北村さんの本の最大の魅力です。
一方で、読みながら疑問に思った点もいくつかありました。
■ ETFに関する、売買手数料を含めたインデックスファンドとのコスト比較の必要性(172ページ)、再投資の問題(174ページ)、定時定額ができない問題(176ページ)は、しっかり指摘されていますが、それでもETFという理由が明確に説明されていませんでした。
■ 107ページの新興国に投資するETFとインデックスファンド比較データが、アクティブ型ファンドとの比較になっていました。例えばこのファンド(信託報酬年0.8715%)と比較としてはどうでしょうか?
■ アセットアロケーションが最も重要(146ページ)としながら、ページ数の関係からポートフォリオの組み方については触れていない(216ページ)のはちょっと残念でした。
それから、グロソブの総資産10兆円となっていますが(204ページ)、毎月分配型の「純資産」は月次レポートでは5兆円弱になっています。
後半は、あえて辛口に書いてしまいましたが、裏返せば北村さんの今までの書籍の水準が高く、新作に求めるレベルが高すぎるせいかもしれません。
ところで、私は、これから個人マネーをひきつけるのはETFよりも、むしろ低コストのインデックスファンドではないかと思っています。
結論の出ない話かもしれませんが、インデックス運用の商品選択の視点に関しては、Fund of the Year 2008に応募したインデックスブロガーの皆様(rennyさんのサイトの一覧をお借りしました)、是非ご意見をお聞かせください。
あるいは、北村さんご自身からもご意見いただけるかも?少しだけ期待しながら待っていようと思います。
(コメント大歓迎です。)
ETFとは何か 個人マネーをひきつける新商品のすべて
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こんにちは。
ETFかインデックスファンドか、という件については
とよぴ〜さんのエントリが参考になります。
http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-545.html
http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-546.html
ボクの考えも近々ブログで書いてみたいと思います。
TOPIX連動型があれば、あとはTOKかSTAM株式で十分ではないか?と思います。
リスクヘッジしたければ債券を買えばいいわけですし・・
金利が上昇すると思えば変動国債、下落すると思えばコレwww.shinkobank.co.jp/deposit/consumer.html
はどうでしょうか??
同感です。
STAMシリーズが世の中に出て、更にその種類を増している現在では、ETFの肩身(特徴)も狭く(薄く)なっています。即ち低コストと価格指定はとても便利ですが、購入単価の高さとか、定額提起購入に使いにくい、売買が(取扱機関に制限あり)投信より不便といった点があります。その点STAMシリーズは打倒(?)ETFというよりか、庶民版ETFといった内容です。また機関投資家にとってはETFはいいかもしれません。いずれにせよこれら新しい商品で我々個人投資家の有用な選択肢が増えたということは大いに歓迎しています。
私自身は、東証等のETFの品揃えが充実すれば、ETF中心に購入すると思いますが、一般的な投資家には、色々面倒な部分(再投資、金額指定で買えない)もありますので、インデックスファンドの方が良いのかも知れませんね。(ETF自体も知らない人も多いですし。。。)
個人的には、必要に応じて毎月分配型インデックスファンド等も選べるような投資環境ができれば、より個人マネーを呼び込めそうな気がしますが・・・。
( http://m0nch1.blog.shinobi.jp/Entry/576/ )