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【紹介記事】池田信夫 blog - 希望について

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池田信夫氏の「希望について」は、恐らく彼のブログを読んでいるような多くの人が感じているぼんやりとした不安をズバリと言い当てたから、これだけ大きな反響を呼んだのだろうと思います。その指摘とは、最近の閉塞感が2008年に始まった経済危機にあるのではなく、選択の自由が狭まっている社会に対する満足度の低下にあるということです。

「希望=選択の自由」

と捉えれば、希望の元であった選択の自由が、(多くの問題はあるものの)市場機能によって提供されていたのに、それが失われていく状態が希望の無い社会を作りだそうとしていると説明できるのです。

努力をすることによって、選択の自由を得られると考える人たちが、勉強したり、自己啓発をし、リスクを取って成功をつかみに行こうとする。もちろんそこには運や環境もあるので、努力イコール成功にはなりませんが、それでもそこに成功例があれば、そこに「希望」を見出す人がまた次のチャレンジを始める。

そんな希望の連鎖が、ここ数年の自己啓発ブームにもつながってきたのだと思います。

ところが、小泉改革を否定し、派遣切りを糾弾し、強者を叩く「思考停止社会」では、希望を見出そうとするインセンティブは委縮していきます。完全競争社会が良いとは思いませんが、結果の平等を過剰に実現しようとすれば、社会主義になり、その結果がどうなるかは歴史を見ればわかります。

池田氏が言うように、都市はコンクリートの建物で固められ、職場はノンワーキング・リッチに占拠されている。仕事がいやになっても、転職すると生涯収入は5000万円以上減る。起業してもうかると、東京地検特捜部がやってくる。政府はバラマキと企業救済で、社会主義に舵を切った、のでしょうか。

動かないことが一番マシ、という状況が広がれば「頑張れば、明日の自分は今日と少し違った自分になれる」という希望は失われていきます。

結果の平等ではなく機会の平等が基本、という発想は今の日本では受け入れ難いことなのでしょうか。希望が無くても、社会が平等な方が良いという人が日本において多数なのであれば、そんな社会で生きていくべきかどうか、を真剣に考えなければなりません。

19日の記事には驚くほどの反響があり、出版化の話まで来た(さすがに無理なのでお断りしたが)。コメントも150を超え、延々と議論が続いている。2ちゃんねるでもスレが立ったようだが、いつものシニカルな反応が少なく、共感する声が意外に多い。日本の閉塞状況の深い部分を、この記事が期せずして突いてしまったのかもしれない。

そのキーワードは「希望」のようだ。...via池田信夫 blog - 希望について


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コメント(2)

資産設計塾は良書です。 :

長年、内藤さんのブログを読んでますが、今回のエントリーには失望しました。
内藤さんは馬鹿ではないので、単なる分野無知なのだと思いますが、いくつか指摘を。

現在、母校の東京大学で社会科学の一つに「希望学」という取り組みがあります。
2005年からそれをちらほら見てる身としては、池田氏の「希望」の使い方が根本的に無理解です。
http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/index.html

>希望の元であった選択の自由が、(多くの問題はあるものの)市場機能によって提供されていたのに
まったくの逆ですよ。市場機能の連鎖で(内藤さんの使う)希望のない社会が出来たのでしょう。

>そんな希望の連鎖が、ここ数年の自己啓発ブームにもつながってきたのだと思います。
ここ数年の啓発ブームは、内藤さんのようなまともな啓発(資産設計塾の冒頭からよくわかります)
ではなく、ほとんどがあせりとズレた成長意欲からきたものかと。

>小泉改革を否定し、派遣切りを糾弾し、強者を叩く「思考停止社会」では
こういう考えこそがまさに思考停止です。

>結果の平等を過剰に実現しようとすれば、社会主義になり、
派遣切り等々の問題は結果の平等の問題ではなく、機会の平等の問題です。
あと「社会主義」という言葉を安易に使わない方がいいです。
今の日本のばら撒き(個人的には反対ですが)程度は社会主義とはかけ離れてます。

>結果の平等ではなく機会の平等が基本、という発想は今の日本では受け入れ難いことなのでしょうか。
赤木論文で有名なフリーターの赤木智弘氏は機会の平等・結果の不平等を主張していますが・・・

すいませんが、内藤さんのこのエントリーは投資に無知な人が
「株なんてギャンブルでしょ」って言っているのと同レベルです。
玄田有史氏や山田昌弘氏、湯浅誠氏、他の本を読まれて勉強した方がいいと思います。
以下入門レベルに適切なので暇な時にでもどうぞ。

・反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
・希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫) (文庫)
・希望学 (中公新書ラクレ) (新書)

自分は学者でもなんでもなく、内藤さんと同じ1ビジネスマンですが、一般的に、社会問題や政治といった文系分野は無知の状態にも係わらず安易に結論を出しすぎるきらいがあります。
新聞や雑誌ましてやウェブ程度の知識ではまったく本質を得られないことが大半だと思います。

tesue :

私は、内藤さんの『資産設計塾』で勉強させて貰い、大変感謝しております。
ただ、上の方と同じく、「池田信夫blog」はどうかと思っています。
例えば、弁護士の小倉氏の池田氏に対する反論を読むと、小倉弁護士の言っていることの方が理にかなっていると感じます。
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2009/04/post-8e99.html

池田氏の論理は極論というか、大雑把過ぎるのではないでしょうか。
そんなに極論に走らなければならないほど、日本は悪くはないと思うのですが。

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