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もし、独立系直販投信の経営者がライフネット生命の岩瀬大輔さんだったら?

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独立系直販投信の合併のニュースが入ってきました。浪花おふくろ投信、かいたく投信、楽知ん投信の3社です。本件に関しては、以前から熱く応援をしてきたrennyさんのブログに詳しい内容がレポートされています。

3社のうち、特に浪速おふくろ投信は、マネックスがまだ小さなベンチャーだった頃から石津さん、中井さんと大阪で何回もお会いしました。新しい金融の流れを作ろう、と意気投合し、社員4人で始まったマネックスを草創期から応援してくれました。大変お世話になった皆様です。

お2人の理念とパッションには100%コミットできるのですが、独立系直販投信に関して、私はここで書いたような意見を持っています。浪速おふくろ投信の中井さんには去年の夏、東京でお会いしましたが、その点は率直にこうお話しました。

「中井さんの情熱もわかるし、理念も理解できる。でも、残念ながら今のファンドを自分の家族や友人に自信を持ってススメることはできない」

純粋なビジネスとして考えた場合、投信業界に参入することは、「新規ベンチャー企業」として正しい選択だったのか?パッションの話は横に置いておくとして、今回のニュースはそんなことを考えさせられました。

そこで思い出したのが、昨年、岩瀬大輔さんとセミナーをやった時に彼が言っていた「ナゼ、保険の仕事を始めたか」という話です。

保険の世界にまったく縁の無かった岩瀬さんは、ハーバードでMBAを取得して帰国後、ライフネット生命の経営に参加します。彼がナゼ、保険を選んだか?理由は極めてロジカルでした。日本の保険業界が、新規ベンチャーが大きくブレークする3つの条件を備えていると考えたからです。

その3条件とは、
1.マーケットが大きい
2.お客様が何らかの不便さ、問題を感じている
3.差別化されたソリューションを提供できる

です。

独立系投信は果たしてこの3条件を満たしているでしょうか?

確かにマーケットは大きく、お客様が問題を感じているのは事実です。資産運用に関して自分できちんとした管理が出来ている人は少なく、何とかしたいというニーズは今でもとても大きいのです。つまり最初の2つの条件は満たされています。

問題は、差別化されたソリューションの提供ができているか、です。

これは2つの意味があります。1つは投信業界で差別化できる商品を出せたか。もう1つは直販投信というプロダクトがソリューションになり得るのか、というもっと根源的な問いです。

長期で資産と向き合う資産運用の世界は、信用と継続性が大切です。お客様が安心して10年、20年とお付き合いできる安定した経営状態を維持する。その中で本当に必要な商品・サービスを提供する。

理念やパッションと冷徹な経営戦略。2年前のマネックスメールに書いた「情熱と冷静の間」に金融のブレイクスルーは存在するのだと思います。


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