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「マクロ買い」 ― マイホームを買ってもよい唯一の例外

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<業務連絡>
講談社現代ビジネス「いつもより『3割』減らして、生きてみよう」(澤上篤人×内藤忍対談の後編)がアップされました。

日経WOMANオンライン内藤忍のおカネでアナタの人生変える方法教えますはH子さんの第2回です。「契約社員、負のスパイラルからの脱出術」を提案しています。
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1月3日に書いた「サラリーマンは自宅を買うな」という5つの理由とは?にはツイートが200近くついて、アクセス数も通常の4倍以上になりました。賃貸志向が強まっているとはいえ、マイホームに憧れている人はまだまだ多いようです。

その時に紹介したこの本を読まれた方に、もう一冊読んでいただきたいのが「不動産絶望未来」です。

著者は20年以上不動産業界を取材し、自らもマンションを購入し、成功した体験を持つ山下さんという方ですが、マイホームを買うなら「マクロ買い」をしろ、とアドバイスしています。

マクロ買い、とは日本のマクロ経済の動向を見極めて、家を探すようにするのが良い、という方法論です。不動産購入というと、通常は個別の物件を見に行って、内装や間取り、立地などをチェックして購入というミクロからのアプローチになるのですが、マクロ買いはその逆になります。

この先、日本はどうなるのか?という視点から財政や金融、人口動態までを分析して、購入エリアと適正だと思う価格を考え、自分の条件に合った経済情勢になるまで5年、10年とひたすらタイミングを待つのです。

著者の山下さんの場合、自宅から歩いて通勤できる、駅から徒歩5分以内、5年以内に含み益が出そう・・・といった条件の物件を探し、価格をじっくり調べて2004年に購入したと言います。

247ページから「マクロ買い」のポイント22というのがまとめられていて、切れ味鋭い指摘が参考になります。やはり、日本では人口減少のゼロ成長時代であり、もう地価は上がらないというのが基本になります。つまり、日本で不動産を買うなら、全体が減少する中で、人口増加圧力のある地域を狙わないといけないのですが、それ以外にも住民の年齢、住民の所得状況も調べる必要があると言います。

本書には「ED住宅」(建たない!)、「JJハウス」、「マンチラ」、「埼玉大変 千葉心配」といったジャーナリスティックな言葉もたくさん出てきます。

読み物としても読ませる、内容の濃い作品ですが、マイホームに関して買うべきか買わざるべきか悩んでいて、まだ色々考える材料が欲しいという人には、ランチ1回分のお金で失敗しないポイントを知ることができ、読んでおくべき1冊と言えるでしょう。

読み終わって再確認できたこと、それは日本の不動産は確かに「絶望未来」なのかもしれません。でも、「絶望」の中にほんの少しだけ「希望」も混ざっている、ということです。

<参考書籍>
「不動産絶望未来」 山下努

「サラリーマンは自宅を買うな!」 石川貴康


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