なぜ、日本では年収1500万円以上の"富裕層"でも貧しいのか?

フロリダ出張最終日です。今回の出張は、ダイヤモンドZAIさんのアメリカ経済に関する記事の取材で来ています(来月発売号に掲載予定ですので是非ご覧ください)。
さて、昨日書いた、「アメリカの年収300万円の人が、日本の年収1500万円の人より豊かなのはナゼ?」は、ツイート数も1400を超え(!)、アクセス数も通常の1.5倍と、大きな反響がありました。
フロリダと東京を比べるのは、極端だという指摘も頂きました。確かに、アメリカでもNYやサンフランシスコに行けば、東京並みに高い物件はあります。日本でも地方に行けば、家賃8万円の3LDKの庭付き一戸建てが見つかりそうです。
しかし、アメリカにあるような管理の整った、池が眺められるようなベランダのある、100平方メートル以上の、リゾートにいるような物件は残念ながら見つからないのです。写真は今回見学したコンドミニアムですが、こんな高級ホテルのプールが、家賃10万円以下で当たり前のように付いているのです。
私が言いたいのは、アメリカがどうかということではありません。日本では、ナゼ頑張って稼いでも豊かさを実感できないか?これが問題だと思うのです。
年収1500万円というのは、ビジネス誌「President」が特集記事でビジネスパーソンの目標年収として出している数字です。恐らく、日本のビジネスパーソンの5%もいない年収レベルです。しかし、そんな"富裕層"でも、日本では豊かに暮らしているとはいえないのです。
その理由はどこにあるのか?思いつくままに考えてみました。
1.住環境
今まで書いてきたことです。東京をはじめとする日本の都市部の住環境は決して良いとは言えません。土地が狭いとか、人口が集中しているとか、原因は考えられますが、住宅の寿命が短いこともあると思います。これには、日本の建築物に対する評価の問題も絡んでいます。日本では建物の新築志向が強いのもコスト高になっていると思います。
2.税金
日本の税率が高い、というのは良く聞く話ですが、これは同じ基準で比較しないとわかりませんので何とも言えません。確かに、税金の高さに嫌気がさして、日本から香港やシンガポールに移るという人もチラホラ出ていると聞きます。最高税率を高め、高額所得に対する課税が大きくなれば、稼ぎに応じた経済的豊かさが得にくくなります。
3.休みの少なさ、期間の短さ
日本人は休暇を取りません。それに取る期間が短い。欧州などは最低でも2週間くらい行かないと移動ばかりで楽しめません。時差ボケになって帰ってくるだけです。まとまった休みを取れれば、時間の豊かさを得られます。
4.統一行動による非効率
正月やお盆、それにGWに休みが集中し、その間にレジャーを楽しむ人が多くいます。しかし、みんなが行く時に一緒に統一行動すると、渋滞に巻き込まれ、割高な料金で、満足できないサービスを受けることになります。インフラもピークに合わせて設備を設計するので、非効率です。休みを分散すれば、快適に低コストで楽しむことができるのです。
5.お金持ちに対する嫉妬
これは精神的な側面だと思いますが、お金を稼ぐことに対する心理的な抵抗があるように見えます。例えば、高額所得者や日本の資産家に対する尊敬というのは、日本ではあまり無いように思います。むしろ、「うまくやりやがって」とか「金持ちは良いよな」といった、軽蔑や嫉妬の対象になってしまうことが多いのです(そうではない人もたくさんいますが)。気持ちの良い競争ができる環境に無い。これは、日本の経済全体にとっても、大きなマイナスになってしまいます。
せっかく働いて手に入れたお金で、それに見合った満足度が得られない社会は何だか不幸です。少しでも豊かな生活を実現するにはどうしたら良いのか、自分なりに考えて生活したいと思っています。
「なぜ、日本では年収1500万円以上の"富裕層"でも貧しいのか?」の関連記事
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: なぜ、日本では年収1500万円以上の"富裕層"でも貧しいのか?
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.shinoby.net/mt/mt-tb.cgi/15585
コメント(5)
コメントする
内藤忍の本・おすすめ本
過去ログ
Disclaimer
このウェブサイトはShinobyの個人的な考えを掲載したものであり、Shinobyが所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものでありません。本サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、本サイトに掲載された情報をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、Shinobyは責任を負いません。
また、Shinobyの判断で書き込まれたコメントを削除することがあります。記名者の特定されたコメントの場合は記名者に連絡の上削除しますが、無記名のコメントの場合は通知無しに削除を行います。

内藤忍お金の話をしませんか?
「5つのステップ」ですべてがうまくいく!
投資信託は運用会社で選べ
貧乏人同士の仲が良いという面もある。
あとは、両親の生きた方が、
「体が健康であれば、後は贅沢」
と教育をみっちりとうけている「貧乏根性」があるね。
憧れの生活があるのは、働く生甲斐としては大切。
いつまでも貧乏なら、いつまでも働くね。
良いと思う。
これが日本人気質の強さになるような「笑い」があれば、さらによい。
突然のご連絡失礼いたします。
“My”アフィリエイト スカウト事務局の松嶋と申します。
私はNTTコミュニケーションズが運営する“My”アフィリエイトの広告プログラムを優良サイト様へご紹介する活動をしております。
貴サイトを拝見し、学習に関する情報が充実したサイトだと感じました。
資格や語学などの今人気の広告バナー掲載にぜひご協力いただけないでしょうか。
詳細をご覧いただいてからご判断いただいて構いません。
特典もありますので、ご興味がございましたら以下のURLから詳細をご確認いただければ幸いです。
http://www.affiliate.ntt.com/topics/scout/
※申込フォームには下記の情報をご入力ください。
エントリーコード『178』 、サイトURL『http://www.shinoby.net/』
※2/28までに広告掲載にご協力いただいた方が特典対象となります
この度の連絡で不快な思いをされた方には大変申し訳ございません。お詫び申し上げます。
ご指摘の項目は首肯する部分もありますが、基本は金持ちが金を使わないから貧しいんです。
金を使うというのは貯蓄や投資のような死んだカネではなく、ボランティア支援や地域振興への寄付などの活きた金として使っていないという意味です。
せかしの金持ちはノブレスオブリッジを自然に持っていました。地域の祭りの寄付など率先していました。
災害時の援助も迅速でした。
いまの小金待ちは自分たちのためだけに金を使っているから貧しいんです。
年鑑給与の一割を社会福祉に使ったら、地域の人からどれだけばれ、敬われるか、金持ちはそういう義務があるんです。
日本では、寄付に対する税制がなってないから。
自治体や赤十字くらいしか、所得控除しない日本。
海外では、シーシェパードに寄付しても控除してる。
高い税金を払うのに、寄付したために
手取り額をさらに減らされるなんてお断り。
現在33パーセントの所得税を納めています。生活に必要なので努力し働いていますが、給与の半分は税金です。所得税、消費税、住民税、固定資産税まだまだ払うものはあります。所得のせいで控除は無いに等しいです。将来的には税金の安い国へ移住します。私は病気の親を抱えています。高い医療費などもあり、生活は楽ではありません。しかし親に生活保護を取らせる等、国民のみなさんに迷惑をかけないよう私が人より少しでも努力し働き、これからも親の面倒をみていくつもりです。私の様に必要だから働いているという立場の方は少なくないと思いますよ。本当ならば国のお世話になった方が楽に決まっています。私のような所得の人間は(もちろんさらに高い所得の方は特に)これからどんどん海外へ流れてしまうのではないでしょうか。多くの国民の方の目線が稼ぐ人間に対して冷やかな気がします。政治も僅か数パーセントの国民には冷たいです。内情も知らず勝手に富裕層と私達を呼び(もちろん本当の富裕層の方もいらっしゃいますが)きつい税率を課してきます。でもその富裕層は数パーセントです。寂しい事に少なからずとも人より努力し生きてきた私達全員が手をあげても政治を変え事はできないのです。所詮は少数意見ですから。よって日本に未練はありません。次の未来へ進むだけです。長文お付き合いくださりありがとうございました。