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フィリピンから本日帰国します。今回は6日間と、比較的長めの滞在でしたが、スペイン料理や韓国料理を1回ずつ食べた以外は、すべてフィリピン料理で通しました。

フィリピン料理で有名なのが、豚の丸焼きです。レチョンと呼ばれる豚肉は皮がパリッとクリスピーでその周りにこってりとした脂がのっていて、塩味で食べられます。ケンタッキーフライドチキンの豚バージョンのような感じですが、豚肉のうま味がサンミゲルビールととても良く合うのです。

フィリピン人には糖尿病が多いと聞きますが、その理由は食生活にあるように見えます。レストランなどで見ていると、とにかく肉とご飯を良く食べるのです。料理をおかずのようにして、ご飯でお腹を満たす。炭水化物の摂取量が多いのです。また、野菜を食べることがあまりなく、ビタミンCも不足しているのではないかと心配になります。

そんな料理ですが、6日間いて思ったことは、「フィリピンはおいしい」ということでした。

確かに、傾向として甘みが強く、日本人にはパンチが足りないと思う料理もありましたが、豚肉だけではなく、鶏肉や魚の種類も豊富で、から揚げのような調理法から煮込んだ料理まで、日本人の口に合うものも多くあります。

特に気に入ったのは、「キニラウ」という生魚を酢で〆た料理です。私が食べたのはキハダマグロを使ったものでしたが、新鮮なマグロにオニオンやセロリのような野菜のスライスが入って、さっぱりとした味わいが最高でした。

日本にはフィリピン料理のお店はあまり多くありません。日本人の舌に合う料理もたくさんあるのに、あまり受け入れられていない最大の理由は、ビジュアルにあるような気がします。

全体に色合いが茶色い地味な料理が多いのです。肉や魚のから揚げや、シチューのように煮込んだ料理など、どれも色合いがあまりカラフルではなく、一見食欲をあまりそそりません。

そして盛り付けも極めてワイルドです。大皿で1つの料理だけがどっさりと盛られてきて、それを取り分けるのがスタンダード。高級なお店に行けば、もっと洗練されているのかもしれませんが、それなりのレストランでも素朴なのです。

それぞれの国には、それぞれの国の気候や環境で生き残ってきた料理があります。やはり、フィリピン料理はフィリピンのこの気候と雰囲気の中で味わうのが最高なのかもしれません。今は食べたいと思いませんが、日本に戻ったら、きっと日本食が一番美味しいと思うことでしょう。

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