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昨年からずっと制作をしてきた、ワイン投資の本がようやく最終段階に入りました。写真は装丁案として送られてきたもので最終版で変更の可能性はありますが、1月には店頭に並ぶ予定です。

ワイン投資とは、フランスを中心とした高級ワインに投資をして利益を狙う投資。ボルドーやブルゴーニュの高級ワインがその対象になります。

ロマネコンティという名前は、聞いたことがある人が多いと思います。ブルゴーニュの最高級ワインで、生産年(ヴィンテージ)によっては1本100万円以上する場合もあります。このようなワインは、愛好家が少ない生産本数を奪い合っている状態で、人気の度合いによって価格が上下します。

生産年の決まっているワインは、今後同じものが生産されることはなく、消費されると希少性が高まっていきます。一方で、新興国の富裕層を中心に高級ワインの愛好家は増えており、需給の関係は良好になることが期待できます。

また赤ワインは時間と共に熟成するという特徴があります。シルクのような滑らかな舌触りになって、何とも言えない魅力が出てくるのです。熟成によって価値が高まってくるのもワインの特徴なのです。

注意しなければいけないのは、ワインは金やプラチナと同じコモディティの1つだということです。コモディティの特徴として、株式や債券のように、配当や金利はなく、不動産のように家賃収入もありません。つまり、安く買って高く売るしかリターンを得る方法が無いのです。値上りするワインを選んで、長期で保有するしか利益を狙うことはできません。

従来の投資とは、リスクやリターンの源泉が随分異なる変わった投資対象ですが、資産全体の中の一部にこのような投資を組み入れることで資産全体のリスク分散をさらに高めることができると考えています。具体的には資産全体の10%程度が目途になると思います。

ワイン投資に関しては、日本国内で具体的な方法を解説した書籍は、私の知る限り1冊もありませんでした。今回、ワインファンドを運営するヴァンネット社、イギリスで300年以上の歴史を誇るワイン商BB&R社の協力を得て、書籍を制作することができました。

意図していた訳ではありませんが、出版時期が遅れた結果、「Shinoby`s Bar 銀座」の開店に合わせてタイミング良く出版できるようになりました。ネガティブな出来事も、見方を変えればポジティブな出来事に変わることを今回も実感しています。

新春には書店に並ぶと思います。黒い表紙で今までの書籍とまったくイメージが変わりますが、内容は真っ当です(笑)。ご購読いただければうれしいです!どうぞよろしくお願いいたします。

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