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2月1日に開店予定の「Shinoby`s Bar 銀座」の内装工事が始まりました(写真)。これがわずか1か月後に完成予想図のようになるのですから、プロの技術というのは凄いものです。当初予定通り、1月20日には工事完了し、引き渡しの予定です。

ハードの準備も着々と進んでいますが、同時に進めているのがソフトの準備です。ワインバーとしてどんなワインを出すのかを決める必要があるのですが、問題になっているのは価格です。ボトルのワインもそうですが、より大切なのは、グラスワインの最低価格をいくらにするかです。

都内の繁華街のワインバーに出かけグラスワインの価格とクオリティをチェックしているのですが、立飲みのお店などで出されている700円程度のグラスワインは、ワインとしてのクオリティに限界があります。それなりには美味しいものもありますが、やはり何か物足りないのです。グラスもあまり高級なものを使うことができないというのも、味わいに影響しているのかもしれません。

逆に、六本木のとあるバーでは、グラスワインがどれも2000円以上しました。店内もゴージャスな雰囲気。座席もゆったりしていて、立地も一等地。価格に見合った価値を提供しているので、決して割高とは思いませんでした。

また、渋谷にある別のバーは、駅のガード下にある簡素な内装のお店。雰囲気は決して良いとは言えませんが、ワインのセレクションが秀逸です。ここはグラスワインが1300円からと、立地や内装の割に強気な設定ですが、ワイン自体のクオリティが高いせいか、お客さんで常に満員の盛況です。

では、銀座のバーでは、グラスワインとして、どの程度のワインをどの程度の価格で出すのが良いのでしょうか?

価格を下げて、それなりのものを出せば、クオリティに不満の声が出そうですし、逆にあまり価格を上げ過ぎると、今度は「儲けすぎ」といった声が聞こえてきそうです。

大切なのは、お客様の層に合ったワインをセレクションして、「価値>価格」を感じてもらうことです。自分であれこれ価格設定を考えるのも楽しいものですが、最後に決めるのはお客様。柔軟に対応しながら、最大限の満足度を得てもらえるように試行錯誤していこうと思っています。

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