151225Ritz

現状認識をして、目標設定を明確にし、そのギャップを埋めるために最短距離を見つけ努力する。目標達成の方法は、この3つのステップで進めるのが合理的と思っていました。

しかし、そんな努力をしなくても、いや努力をするよりも大切なことが「恵み」を得るためには存在するのです。

「何をするか」よりも「どこにいるか」の方が成果につながるというのは、多くの人が気が付いていない事実です。帆船が前に進むためには、帆の張り方を熟練の技術で工夫することよりも、風が吹いている場所を探してそこにいることの方が圧倒的に効果があります。

全てのことを人間の努力で解決できると考えるのは、人間の傲慢さの表れで、いつか限界に到達します。

大事なことは、自分がいるべき場所を見つけ、そこで「恵み」がやってくるのを待つことです。何もしなくて良いという訳ではありませんが、流れが良い方向になっていないのに無理にもがいてみても、成果は出せません。上流に向かって川を泳いでも流れに押し流されてしまいます。

そんな時は無理をしないで、休息し、次の流れを待てば良いのです。

クリスマスという特別な日に、そんなこれからの自分の生き方のヒントとなるような重大な気づきがありました。科学的に考えれば、自分は何もしないで流れをつかむとか、勝手に向こうから「恵み」がやってくるのを待つというのは合理的ではないかもしれません。しかし、科学で全てが説明できると考えることもまた合理的ではありません。世の中で起こっていることや、病気の原因など、ほとんどのことは科学だけでは説明のつかないことばかりなのです。

非科学的なことを柔軟に受けいれることこそ、実は合理的な思考なのだと目が開かれました。

私のような左脳思考の人間にとっては、人間の感情の振幅や、科学的ではない現実を受け入れるのには時間がかかります。でも、そこにこそ人間に幸福をもたらす大きな可能性があることを実感したのです。

何だか、抽象的な話で申し訳ありませんが、去年も見たクリスマスツリーが今年はまったく違った光を放っているように感じられた。そんな体験から新しい世界が見えてきました。

2016年は、今まで見えなかったそんな新しい世界をたくさんの人と一緒に体験できるような場を作りたい。今までぼんやりしていた夢が具体的に膨らみ始めています。

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