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経済評論家の山崎元さんをSHINOBY`S BAR 銀座にお誘いしました。シングルモルト好きの山崎さんですが、今回はワインを楽しんで頂きました。

山崎さんは大学の先輩でもあり(同じ経済学部)、私が仕事をしていた最初の2つの会社も共通しています。個人投資家に資産運用の啓蒙をしているという点でも共通ですが、アプローチの方法は、山崎さんが金融商品にフォーカスしているのに対し、私は金融と実物の融合を提唱していて対照的です。

例えば、ワンルームマンション投資については、山崎さんは否定的です。週刊誌の取材記事でも「1件当たりの投資金額が大きく、流動性も低い。借入を行えばさらにリスクが高い」とコメントし、どうしても不動産投資をしたいならREITを少し買っておけば良いとアドバイスしています。

金融商品の選択方法に関しては、コストが重要という点で、2人の意見はほとんど同じです。ただし、こちらについても毎月分配型投信やロボアドバイザーの有効性については、考え方の違いがあったりして、ワインを飲みながらの「深い話」になりました。

私が不動産などの実物資産への投資を始めたのは、もう5年以上前になります。それまでは、金融商品だけを使って積立でインデックス運用を行ってきました。未だに、ネット証券でインデックスファンドの積立は続けていますが、今や「インデックス投資家」とはみなされていないようです。

インデックス投資家が集まる「インデックス投資ナイト」というイベントが年に1回開催されていて、私も初回からゲストとして登壇していました。こちらも突然主催者からの連絡が無くなり、ご縁が切れてしまいました。私自身の投資スタイルが、インデックス投資ナイトにふさわしくないと判断されたのだと思っています。

山崎さんと私の投資手法を比較して、どちらが正しいのかと2択で判断するのは、正しいアプローチではないと思います。投資手法の選択は、本人のリスク許容度や投資の目的によって変わってくるからです。様々な投資の選択肢を知り、リスクとリターンを知った上で、自己責任で自らの投資手法を選んでいく。それが、健全な状態というのが私の意見です。

次回お会いする時は、サシではなく投資家の皆さまにも集まって頂き「山崎 × 内藤 対談」として議論をしてみたいと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。