180213Campingcar

シェアリングエコノミーが世界的に急速に広がってきています。UBER(ウーバー、配車サービス)やAirBnB(エアビー、宿泊サービス)は国内でも、既得権益者と戦いながらジリジリと認知を高めています。

投資の世界でも、このシェアリングエコノミーの波に対応していくことがこれから益々重要になっていくと思っています。

昨年から開始した簡易宿所「SHINOBY`S INN 中野新橋」の運営はその一例です。中野新橋のメゾネットの居住用施設を改装し、違法民泊ではなく合法施設として貸し出しています。100平米近い広さと、駅から徒歩2分で、新宿まで丸の内線で最短6分という利便性から、特に大家族の外国人旅行者に利用されています。

認知度が上がり、レビューが増えたこともあり、稼働率が急上昇しています。現状では、レジデンス物件として通常賃貸するよりも、2倍から3倍の収益になっており(諸経費差し引き後)好調な運営となっています。ポイントは、ニーズのある場所に、ニーズのある間取り。そして、管理を委託する会社の運営能力です。

銀座で4年目に入ったSHINOBY`S BAR 銀座も営業は平日夕方からだけで、週末はカフェとなっていますが、それ以外はスペースが空いています。そこで、スペースマーケットという時間貸しのサービスを利用して、希望者にこちらのサイトから1時間3000円から貸し出しをしています。食べ物やドリンクを持ち込んでのイベントや、打ち合わせなどに使われているようです。

そして、最近注目しているのが、キャンピングカーのレンタル事業(写真)です。

私のようにアウトドアでのアクティビティに縁のない人の中にも、キャンプに興味を持っている人は多いはずです。ところが、テントで寝ることに抵抗があったり、どうやって準備して、どこに行ったら良いかわからないから、大半の人は結局断念してしまうのです。

本格的な趣味としてキャンピングカーを保有するのではなく、数日借りて、アウトドア体験をしてみたい。ただし、できるだけ手間のかからないカジュアルな方法で。そんなニーズは高いと思いました。であれば、シェアリングエコノミーの対象となり、投資商品として成り立つ可能性が出てきます。

旅行という非日常体験を求める楽しみの中で、ありきたりのホテルや旅館に宿泊するのではなく、たまには自然の中に車で行って、自分たちで食事を作り、時間を気にせず語り、非日常の宿泊を体験する。これからニーズが高まりそうです。

という訳で、また投資の新しい「人体実験」が始まりそうです。

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