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カンボジアのモンドルキリにある、胡椒(ペッパー)農園の視察に行ってきました。タニチュウアセットマネジメントの谷さん(写真左)が手がける農園投資プロジェクトです。

カンボジアのプノンペンから、車をかなり飛ばして約7時間。今回は途中でローカルなホルモン焼き肉のお店に寄ったりして、資産設計実践会のメンバーと1泊2日で出かけました。

既に始まっている投資対象は、投資家が1ヘクタールの土地を90,000ドル(約1000万円)で購入。そこに胡椒の苗木を3000本を植え付けて、将来の胡椒の実の販売から収益を狙う投資です。

投資金額には、現地でのオペレーションの委託費用も全て含まれていますから、投資家は追加で負担を強いられることはありません。

現在は、第3期の投資家募集を行ってますが、収益が実現するかどうかは農作物特有のリスクがあります。うまくいかないと責任転嫁するような、自己責任で投資判断できない人は、関わってはいけません。

実際に現地に行ってみることでわかった、このプロジェクトの特筆すべき点は、投資によって現地に雇用が生まれる事です。農作業に従事するローカルスタッフが家族で住み込み、作業に従事することで給与を得られます。

更に、ワーカーの子供たちのために敷地内に学校を作り、カンボジア人の先生を招いて子供たちの教育に力を入れています。中には洋服や靴さえ満足に買えない子供もいて、谷さんがサポートしています。

胡椒がどのくらいのリターンを実現するかは投資家のリスクです。しかし、そのリスクを取る日本人によって現地にはプラスの影響があるのは間違いありません。

新興国の発展をサポートする方法には、ボランティアや寄付という方法もありますが、私は投資で貢献するのもありだと思います。

その理由はサステイナビリティ(持続性)です。東日本大震災の後の東北の復興を見ていても感じたことですが、人の善意に頼る方法だけでは現実問題として持続的なサポートが難しくなってくるからです。

震災の直後、東北に大量にやってきたボランティアは今や随分数が減っています。寄付も数年前と比べるとグッと減ってしまってます。今もサポートを続ける人ももちろんいますが、残念ながら少数派なのです。

新興国の支援も同じです。市場原理をうまく活用し、ビジネスとして成り立つ仕組みにすれば、そこにサステイナビリティが生まれます。長期の支援ができるようになればメリットはさらに大きくなるのです。

モンドルキリの活動を見ていると、日本から投資された資金によって、カンボジアに価値が生まれ、社会に貢献していることを実感します。投資の目的は人それぞれですが、単に収益だけではなく、社会貢献にも寄与したいというのも、そのうちの1つになると思います。

谷さんには、6月に開催する第8回世界の資産運用フェアにもご登壇していただく予定です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。