180708UBER

ウクライナのキエフに行って実感したのはウーバー(UBER)の利便性の高さでした。

ウーバーというのはスマートフォン上からアプリを使ってタクシーのように配車を依頼できるサービスです。配車される車はタクシーではなく、一般の人が、自分の車を使っていて、彼らは副業のようにお金を稼いでいます。

キエフでは市街地ではタクシーの運賃は交渉です。迷子になってホテルに戻る方法がまったくわからず、流しのタクシーを拾って乗ったところ、降りるときに法外な請求をされたことがありました。しかし、ウーバーを使えば、料金は事前に確定するので交渉する必要はありません。同じ区間をウーバーで利用したところ、運賃は4分の1以下でした。

空港から市内はタクシーを使ったのですが、帰りのホテルから空港はウーバーにしてみました。こちらも運賃は2割ほど安くなりました。

運賃が安いだけがメリットではありません。アプリで行先を事前入力できるので、乗る時にドライバーに口頭で伝える必要がありません。キエフでは英語があまり通じないので、ミスコミュニケーションを防ぐ意味でもウーバーは安心です。

そして、支払いも登録してあるクレジットカードで自動的に決済されるので、お釣りのやりとりなどの面倒もありません。利用するとすぐにメールで利用明細が送られてきて、金額を確認することができます。

さらに、利用したドライバーの評価をするシステムになっています。高い評価が付かないと利用者がいなくなってしまうので、乱暴な運転をしたり、マナーの悪いドラーバーはほとんどいません。海外のタクシーでよくある嫌な思いをすることが無く、安全で快適です。

日本でもアプリは作動するので、試しに赤坂から恵比寿までウーバーで予約してみました(写真)。

現在地と行先を入力すると、配車可能な車が3台表示されました。車のグレードを選択するとその中の1台が10分後に到着すると表示されます。地図がアプリに表示され、車がリアルタイムで指定した場所に近づいてくるのがわかります。流しのタクシーのように道路で待つ必要はなく、家の中で近くに来るまで待てるのもメリットです。タクシーなら迎車料金が追加で取られることを考えれば、こちらの方が優れています。

やってきたのは黒塗りのクラウン。ハイヤーのような高級車で車種とナンバーを確認して乗り込みます。行先は入力してあるので会話も無く、道の指示をする必要もありません。到着したらそのまま降りるだけ。何ともストレスフリーなサービスです。

しかし、日本ではウーバーはいわゆる「白タク」になるため、試験的に導入されているエリア以外は違法のようです。

キエフで日本人である私が感じたような利便性を、海外から日本にやってくる外国人もきっと感じているはずです。タクシー業界の圧力によって日本では規制されているウーバーですが、タクシーよりも圧倒的に便利で安全です。日本では価格面のメリットはあまり感じませんでしたが、もしタクシーより少し高くても、私はウーバーを使いたいと思いました。

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