190624fish

誰にでも「なりたい自分」というのがあると思います。誰かに憧れてその人と同じような人生を歩みたいと目標にしたり、こんな風になりたいと自分の将来をイメージする場合もあるでしょう。しかし、その目標を達成するための阻害要因が実は自分自身にある場合も少なくないのです。

私はこれを「フレーミング」と呼んでいます。自分の行動範囲に勝手にフレーム(枠)をはめてしまって、そこから出ることを自己規制してしまうのです。自分の能力や可能性を自ら抑え込むことで、目標を達成する大きなチャンスを逃してしまっているのです。

例えば、自分を過小評価することで、可能性に自ら蓋(ふた)をしてしまっている人がいます。「自分にはどうせ無理」「チャレンジしても無駄」と最初から自分の身の丈を自分で決めてしまって、そこから飛び出そうとしないのです。失敗が怖い、恥ずかしいという気持ちは良く理解できますが、結果はどうなるかやってみないとわかりません。最初から自分で結果を決めつけることで、枠から飛び出せる可能性を放棄するのは勿体ないことです。

資産運用の世界でも同じです。将来は経済的自由を獲得して、仕事をリタイアしたいという目標を持っている人が、資産デザイン研究所のセミナーに集まってきます。しかし、その夢を実現したいと思う一方で「借金=悪」というフレーミングにとらえられて、いつまで経ってもお金を借りて不動産投資を始められない人がいます。

実は、私自身も50歳になるまでお金を借りることは悪いことだと思い込んでいました。投資は全て自己資金で行い、借入をして国内不動産を購入するのは悪いこと、危険なことだと信じていたのです。そのフレーミングのから呪縛から解放されることによって、借金には良い借金と悪い借金があり、良い借金は積極的に行うべきだという考え方を持てるように変わりました。

子供の頃からの思い込みや、以前に経験したことのトラウマなどによって、自分の価値観が形成され、それが目標を実現する足かせになってしまうのは避けなければいけません。

夢の実現を阻害しているのは、周囲の人たちや自分の置かれた環境の問題ではなく、実は自分自身の「フレーミング」だとしたら、そんなものは一日も早く取り外してしまった方が良いのです。

■ 毎週金曜日夕方に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。

■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計22万部を超えた「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。