週末に出かけた気仙沼と陸前高田のフィールでは、逆境でも明るく前向きに生きる人たちから大きなエネルギーをもらいました。

復興がなかなか進まない中、懸命に毎日を生き抜くにはもちろん精神的な強さが大切です。しかし、東京にいる私たちが考えるほど現実は甘くはないというのもリアルな事実だと思います。

復興するにも、お金がかかります。建物を修復する、新しい設備を導入する、集客のための広告宣伝を行う・・・何をするにも「お金」です。

応援する気持ちが強くあっても、気持ちだけでは倒壊した施設は再建できません。一時的に問題解決できても、経済的な仕組みが回るようにならないと「持続性」が無く、将来の不安は解決しません。

このような耳の痛い話を書くと、すぐに「内藤は金ばっかり」と、感情的な反発をする人がいます。しかし、私はお金が全てと言っているのではありません。お金のことも現実的に考えないで、精神論に逃げるのは、無責任だと言いたいのです。

東京からボランティアに来ても、数日いればまた帰っていきます。次にいつ来るかはその人の自由です。現地の人たちにはそんな逃げ場はありません。だから、お金のことをもっと現実的に考えることが必要なのです。

ここ数か月話題になった「老後の2000万円問題」に対して、有名な経済ジャーナリストが、老後に一番大切なのはお金ではなく夫婦円満とコメントをしていました。

口当たりが良く、一般ウケするのかもしれませんが、そんなコメントを頼りに現実から目を背けても、リアルな現実はいずれ目の前にやってきます。それまで先送りして自分を誤魔化すよりも、現実を直視して、今すぐ対策を考える方が、誠実ではないでしょうか？

2019年12月から2020年5月まで半年に渡って開講される資産設計実践会第10期ですが、明日から東京で開講前のワークショップと説明会を実施します。

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お金持ちとは、単に資産をたくさん保有している人ではありません。時間とお金の自由を手に入れ、人生を自由にコントロールできる人のことです。

「人生はお金じゃない」というセリフは、正しい知識で資産運用を実践し、お金との付き合い方を変えた、その後に言うべきです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。