SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

エッセイ 1999年10月

 

99.10.11.
<今日の一言>

早朝に会社の床に寝るのも慣れてしまえば快感だったりします。

3連休

実質的な営業開始となった先週はさすがに大変な週だった。日曜日の夜はほぼ徹夜で会社の同僚の家で仮眠をとらせてもらい、そこからまた会社に月曜の朝に直行。それ以降も連日2時から4時位の帰宅が続き、金曜日に家に帰り着いたのも土曜になってからであった。4時に寝て翌日9時前に会社というのは連日続くとさすがに辛いものがある。

この3連休も結局毎日会社に行くことになってしまい、この秋晴れの行楽日和をオフィスで過ごすことになってしまったが、不思議とこんな状態を楽しんでいるところもある。選択の自由の結果であるから、納得して受け入れられるのであろうか。3連休ということで、ほとんどカオスになっていた部屋を片づけ、洗濯をして、髪を切ったりして体勢を立て直した。睡眠時間も随分稼ぐことができた。睡眠が取れて自分の時間が少しでもあるというだけで満足しているのかもしれない。満足とは期待と現実の相対的なものだと実感する。

オンライントレードというとすべてをコンピュータがこなしてくれるので、人手はほとんど必要ないというのが一般認識である。だとすれば私は毎日一体何をしているのか、と友人に聞かれることがある。

確かに取引の執行やパソコン画面上の処理などは完全に自動化されている。オフィスにいても静かに取引が執行されていくだけであるから、証券会社の社内にいるにも関わらず市場の熱気といったものは感じられない。場が引けて数字を見て初めて取引の金額がわかるという状態である。

人間がやる仕事は、そのような通常業務ではなく機械に乗らないイレギュラーな仕事である。個別のお客様からの問い合わせ、通常と異なる処理、お客様からの新しいサービスの要望への対応、将来の新商品の仕込み、などである。特にお客様からの問い合わせには、迅速性と正確性という相反する要求を満たす必要がある。夜の11時に頂いた質問を深夜2時に回答するのと翌日回答するのでは回答内容がまったく同じであってもその価値には大きな差があると思う。かくして、仕事の完成度を高めようと思えば24時間起きているしか無くなってしまうのがネット社会なのである。

ネット社会ではやりがいと夢をインセンティブとする仕事は給与や地位のための仕事を凌駕することは明らかである。そしてもう一つ、潰れれば戻る所がないというフルコミットメント状態も独立系の強みである。いつか、この努力が実ると信じて今日もまた会社に出かけていく。


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