エッセイ 2000年4月
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2000.4.15
<今日の一言>
前に働いていた会社の同僚から、Eメールを貰うことがまた多くなりました。元同僚というのは適度な距離感を保ちながら話題を共有できる、微妙な立場なのでしょう。
リアルとバーチャル
週末に秋葉原のホールで九十九電機株式会社主催のPCユーザーのためのオンライントレード入門セミナーがあり、デモンストレーターとして
マネックス証券
の画面の説明をする機会があった。雨の中、100名以上のお客様に来場頂き、社長の講演に続き、株式取引から口座開設の方法まで実際にPHSでインターネットにアクセスした画面を使っての実演。やはり画面を実際にご覧頂きながら説明をするとリアリティがあるようで手応えを感じることができた。
会場での質問が多かったのはインターネット取引のセキュリティーの問題であった。データの送信に伴い情報の漏洩が発生しないかという不安、あるいは預かっている資産(実際には信託銀行が預かっている)のデータが無くならないか、といった不安である。
データの送信にはSSLという暗号技術が使われている。もちろん暗号であるから解読は不可能では無いが、解読コストがデータの価値に対して圧倒的に高いことを考えればその安全性は極めて高いといえる。またデータの保持という2点目の問題はネット取引に限らない問題であり、街中にある銀行や証券会社でも条件は同じである。システムと従業員のしっかりとした管理が必要である。
例えば買い物をする時、リアルワールドでは、多くの人はコピーにより悪用されるるリスクがあるのにお店の人にクレジットカードを手渡したりしている。銀行のキャッシュカードも4桁の数字だけでセキュリティ管理を行っている。財布の中に無造作に何枚ものカードを入れてあっても殆どの人は何も感じていない。ところがバーチャルになるとこのような人達もリスクに急に過敏になってしまう。
これはやはりバーチャルの取引は目にみえないからという理由が一番大きいように思う。支店を持たないオンライン証券会社はお客様から見れば画面だけが存在の拠り所である。情報も伝達される流れが目に見える訳ではない。名前も知らない店員であっても実際にクレジットカードを受取って手続きをしている姿を見る方が安心できるであろう。
お金や有価証券という大切なものを安心して預けて頂くためには、バーチャルな世界に如何にリアルに近いハイタッチな要素を盛り込めるかが、更に幅広い顧客層に支持されるかのポイントになるのではないだろうか。もちろん価格面での圧倒的な優位性は維持されなければならないが、「顔の見える証券会社」になることが大きな安心感を与えるのである。
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© SHINOBY