SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2002/05/11 (土)

カウソイ

雑誌「Tarzan」が腹筋を鍛える、という特集をはじめるともうすぐ夏だな、と思う。そんな時期に雑誌「Dancyu」もカレーの特集をする。雑誌界の季節の風物詩のようなものである。

「Tarzan」は買わないが「Dancyu」は思わず買ってしまった。そしてその中のタイカレーうどんを見つけ、昔を思い出し、急にワクワクしてしまった。

15年以上前の学生時代バックパッカーでインドやタイに行った時、タイの北部にあるチェンマイになぜか惹かれた。何もない田舎なのだが、日本の昔にタイムスリップしたようなのどかな街でお寺に行って何となく1日を過ごしていると祖母の家に帰省したときのような癒された気持ちになれる不思議な空間であった。

そしてそのチェンマイでしか食べられなかったのが、そのタイ風カレーうどんだったのだ。チェンマイ滞在中にその味にはまり、3泊で5回くらい食べたような記憶がある。10数年ぶりにそのタイ風カレーうどんを食べたくなり、雑誌に載っている阿佐ヶ谷の「ピッキーヌ」(杉並区阿佐ヶ谷2−9−5、03−3336−6414)に行ってみた。

タイ風カレーうどんの名前は「カウソイ」といい800円だった。カレーは日本のカレーに似ているがもっとさらっとしている。でもココナツのコクがあって味はしっかりしてスパイシー。麺が縮れ麺で、更に揚げたパリパリの麺が上に載っていてこの2つの麺をカレーと食べるのが独特である。レモンを絞って食べるとまたさっぱりとして美味しい。

味には満足したが、味と共に昔のタイ旅行当時の記憶は蘇らなかった。タイ風カレーうどんを食べたら10数年前の懐かしい気分も一緒に戻ってくるかもしれない、と少し期待していたのであるが。幼児期の味覚と映像は結びついてしっかりと覚えていても、青年期の味覚は映像と共には記憶に刻みこまれないのであろうか。

<最近の一言> ホームシアターシステムに興味を持ちはじめましたが、最大の問題はどれを買うかではなくどこに置いてどこで見るか、だと気がつきました。


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