SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2002/07/07 (日)

最後の晩餐

実は古内東子が結構好きだ。知らない人もいるかもしれないが、古内東子とはシンガーソングライターで20代の女性から恋愛の教祖として絶大な支持を得ている人。歌詞と曲、そして歌声が切なくマッチした独自のフルウチワールドを作っている。

そんな彼女の書いた「恋する舌」というエッセイを読んだらもっと好きになってしまった。何と言うか、自分を大切にしながら相手を思いやる、そんな感情を本当にナチュラルに文章に表現できるところに惚れたのだろうか。歌や外見のイメージとはちょっと違う、家庭的で、情に厚い人柄に意外性を発見したからかもしれない。

そのエッセイの中で最後の晩餐は何を食べるというのがある。
これは食べ物関係のエッセイではポピュラーなネタである。
例えば、「世の中にこんな旨いものがあったのか?」の秋元康は京味の鱧松茸鍋を食べてから死にたいと書いている。食べたことが無いがきっとおいしいんだろう。

古内東子はこう書いている。

理想の最後の晩餐は、好きな男と向き合って、自分は山盛りのパンとチーズ、相手は白いご飯と好きな具の入ったお味噌汁。そして一緒に行った名店とその絶品料理の話を肴にテーブルを囲む。

パンとご飯を一緒に食べながら、話を肴にするという想像力。そして多様性を受け入れる懐の広い考え方。恋愛の教祖として現実の生活でも恋を追い求めてきた彼女の心の中に、少し愛を求める気持ちが芽生えているのではないか、と何となく思った。

<最近の一言> 洋服の整理をしていたらいらないシャツや着ることのないスーツなどダンボール3箱分くらいになってしまいました。ゴミとして捨てるのも勿体無く、どこかで引き取ってもらえないかと思っているうちにもう2ヶ月そのままになっています。


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