■ 良いプレゼンテーションとは?
良いプレゼンテーションとは?
「「分かりやすい説明」の技術」(講談社ブルーバックス、藤沢 晃治)を読んだ。最近、仕事でプレゼンテーションをしたりする機会が増え、もう少しきちんとプレゼンの技術を勉強したい、というのがきっかけだった。
この本でなるほど、と思ったのは聞き手の脳内の働きについての説明。聞き手が分かったと思うのは短期記憶を行っている脳内関所という場所に情報を的確に届けること、としていること。人間の脳には短期記憶と長期記憶があって、短期記憶に入ってから長期記憶の記憶棚に情報が整理されるという。聞き手は人の話を聞きながら、短期記憶に情報を流し、納得したら長期記憶という脳内の整理棚に記憶を入れているのである。だから短期記憶をなるべくすんなり通過させるように話すのが分かりやすい説明ということになる。
人間が人の話を聞きながら短期記憶で何をしているかというと、
1.情報のサイズをチェック(どの位の量の情報なのか)
2.カテゴリーの規定(何の話をしているのだろうか)
3.ポイントを掴む(話したいことの要点は何なのだろう)
4.論理性を審査する(本当に正しいか、矛盾していないか)
5.意味の確定(なるほど、こういうことを話していたのか)
という順番になる。これに時間がかからないように話し手が工夫をするのである。
つまり情報は一気に大量に流さず区切って話す、何の話なのか最初にテーマをはっきりさせる、要点を最初に言ってから具体的な話をする、話の論理を一貫させる、といった工夫をするだけで理解してもらう時間が短縮し、わかりやすいプレゼンテーションということになる。
しかし私は分りやすいプレゼンテーションも大切であるが、一番大切なのは、損をしたと思わせないこと、だと思う。わかりにくい話でも損をしたと思わなければプレゼンとしての価値はある。逆に工夫されたわかりやすいプレゼンであっても、内容が乏しい、聞き手にマッチしない、情報が古い、といったものでは聞き手が損をしたと思ってしまう。
発表のテクニックを磨くと共に、何を話すのかについて聞き手の興味・目的をきちんと押さえて話し、話を聞きに時間とコストをかけた甲斐があったと思わせることが実は最も重要なことなのである。
<最近の一言>両親がパソコンを買い換えたいというので機種を選び、買いに行って、設定してあげました。選ぶのも、運ぶのも、設定するのも年寄りにはとてもハードルの高い作業。年寄り向け簡単パソコンはいつ登場するのでしょうか。