■ 外で食べる和食
和食を外で食べると高い、というのが実感である。いや高いところにいかないと結局味に満足できなくなるリスクがある、と思うと新規でリーズナブルなお店に入るのがためらわれるのである。結局リーズナブルなお店ということになると、リピートしているお店に行くことになる。そんな店が「おかめ」(渋谷区上原3-25-9、3467-4734)と「すし勘 分店」(渋谷区元代々木町10-8、3465-2978、17:00〜22:30 ただしネタが尽きると閉店)である。
おかめはおでんと魚の美味しいカウンターのお店。予約ができず(2階の座敷はできるが)6時半過ぎると行列ができてしまう人気店だが秘密は薄味のおでんと鮮度の良い魚、そしてリーズナブルな会計にある。タバコを吸う調理人のせいか最近少し足が遠のいているが。
すし勘分店は賑やかなお寿司屋さん。でもお寿司よりその前に出てくる肴のセンスがなかなか良い。最後にお寿司とデザートまで食べても1人8千円くらいのリーズナブルな価格設定でいつも満席。テーブルは1つしかなく家族で行く時はそこを予約する。
そんな2店以外に最近面白いお店を見つけた。「薮原十区」(渋谷区富ヶ谷2−20−1、電話は秘密)である。山手通りの東大裏にあり、車で走っていても気がつく人がいるかもしれない。
細越さんという板前さんが一人でやっているカウンター7席だけのお店。細越さんはサラリーマンをやめてこの道に4年前に入り、前の店でお客さんに独立を勧められてはじめたらしい。本人は素人だと謙遜するが、素人っぽい中にセンスが光る。何より素材が上質である。
料理はお任せで6千円。私が行った時は、くみ上げ豆腐、鹿肉のあぶり、焼き魚(あこうだいかのどぐろ)、煮魚、白身魚のこぶ〆、酒盗、チーズとくるみ、最後はご飯と味噌汁にフルーツヨーグルト、といった感じ。ご飯とデザートが弱いがかなりの満足感。
細越さんの誠実な雰囲気がお店の内装や料理に出ている。心地よい空間である。家から1分くらいのご近所のお店なので毎日行くわけにはいかないが常連になりそうな予感のお店である。
<最近の一言>この講座ももう7回目になりましたが、「教えることは教えられることだ」というのを毎回痛感します。次回の秋の講座ではまた「教えられたこと」をフィードバックできそうです。