■ 新宿中村屋のカレー
久しぶりに新宿に出かけた。昔は良く通った街であるが、最近はご無沙汰である。
新宿でしか食べられない料理というのがある。例えばアカシアのロールキャベツ。濃い味付けのクリームソースに入った大きなロールキャベツとご飯でおなかが一杯。700円で大満足だったのを覚えている。
それよりちょっと高いが、もう一つの新宿名物と言えば、中村屋のインドカリー(1300円、写真)である。子供の頃から不思議に思っていたのがなぜカレーではなくカリーなのか、だった。
カレーはやはりチキンカレーが王道である。上質の骨付きチキンが入ったスパイシーなカレーは中村屋風としか言いようのない独自の味を作り出している。ご飯に一気にかけて、マンゴーチャツネを入れてさらに香りを立てる。
昭和2年から販売をしているこの商品はインドからの独立運動の亡命者ラス・ビハリ・ボースと中村屋創業者の娘との恋愛から生まれた。妻にカリー本来の味を伝えたい一心で、ボースが20種のスパイス使った純インド式カリーを作ったのが始まり。
店内を見回すとほとんどが50代以上の高齢者。店員の接客も行き届き、カレー以外の料理も丁寧に調理されている名店だと思うが、時代の流れとは微妙なズレを感じた。