■ 突き詰める
さわかみ投信の澤上社長とワインを飲みながらゆっくり話をする機会があった。
1997年に信託銀行から外資系投資顧問に転職することが決まり、この人と3人でお会いしたのが澤上さんとの最初の出会いであった。探してみるとこのエッセイの1997年6月20日(FRI)にそのときの様子が書いてあった。当時さわかみ投信はさわかみ投資顧問で、まだ投信の免許もなく投資顧問を本格的に展開しようとしていた頃だった。
その後現在の勤務先に1999年に移り開業前の慌しい時期に、さわかみ投信の販売をさせてもらおうとオフィスにお邪魔したことがある。その後もネット証券として営業を開始してからも定期的お会いする機会があったがこれほどスタンスの変わらない人も珍しい。
彼の夢はファンドを大きな規模まで育て上げて、その所有をNPOにすることだと言う。利益が目的ではなくファンドを持っている人が永遠に運用を安心して任せられるような仕組みを作りたい。それは上場企業ではなくNPOだ、という発想である。
自分がやっているネット証券を通じた金融のインフラ作りというビジネスにも夢があると思っている。夢があるから時には辛く、ストレスのある仕事も何とか続けている。夢がある、理念があって仕事を始めたという点は澤上さんとは似ているのかもしれないがそのアプローチが異なる。
男らしさを追求しすぎた男はオカマになると聞いたことがある。資本主義を追求しすぎると究極にあるものは何なのだろうか。