■ 「日本で一番自由なサラリーマン」
この方からのお誘いはいつも突然である。今回も週末の金曜日の午後に電話をもらいその日の夕方お店に行くとすでに待っていた。
今回は「趙揚」(港区新橋1−5−1、03-3289-2006)で四川料理をご馳走していただいた。前から行こうと思ってなかなか予約が取れず行けなかったお店である。この方と料理長は顔見知りということでこんなのが食べたい、とわがままを言うと料理を作ってくるという「完全オーダーメイド」で食事はスタートする。
ここの料理は四川であるがかなり変わっていた。前菜からして辛い。3人のために少しずつ作ってもらった料理を食べていく。オーダーメイドは量もバリエーションも心地よいリズムがある。
確かに四川なので辛い。そして山椒をはじめとする今まで経験したことのない香辛料の香りが食欲をそそる。辛いものも山椒も大好きなので、すいすい食べられる。
陳麻婆豆腐も食べたが、その辛さより鶏肉と牛肉を揚げてスパイスを効かせた料理が印象に残った。簡単にできそうな料理であるが、味付けが奥深い。他にも果物のナシを煮込んだ料理やら、三不粘(サンプチャン)という本場中国でもなかなかお目にかかれないデザート(これも面白いデザートということで特別に作ってもらった)やら、一緒に行った上海出身の彼女も見たことのないという中華のオンパレード。ここまで注文するする人も珍しいが、それにしっかり対応する料理長の腕はかなりのものである。
2次会のワインバーでは話題一転、デザートワインを飲みながら中国のジャンケンで盛り上がる。
店を出てからも銀座の路上で上海ジャンケンを一人でやっているのを見ていると私が考えた「日本で一番自由なサラリーマン」という表現は大げさではないな、と思った。