■ 男と女
「編集会議」11月号に林真理子のインタビューが掲載されている。林真理子というと週刊文春の連載を随分昔に読んだことがあるが、自分が美しくなった、といった女の幸せを自慢しながら、それが傍目には滑稽に見える、といったパターンで文章を書いていたのを思い出す。
そんな彼女がエッセイストになるための5つの条件は
意地が悪いこと
好奇心
文章力
自腹を切る
人に嫌われてもいいやという強さ
だという。
要するに好奇心を持って毎日を過ごし、気になったものを意地悪な視点で分析して鋭い文章にする。そのためには自腹を切って色んなところに顔を出し、書いたものが周りにどう受け取られるかについてはあまり気にしない、ということだろう。
一方で林真理子のエッセイのタブーは子供の話をしないことと語る。理由の1つがかつてのアグネス論争で子供を仕事のネタに使っていることを批判していたかららしいが、もう一つは子供のことを書くと子供のいない女性に恨まれるからだという。
「女の人の恨みはすごいですよー。特に子供に関しての。男の人には信じられないでしょうけど。だからそういう人たちを刺激しないようにと。」
最近は結婚しているカップルに「お子さんは?」というようなナイーブな質問をする人は減ったが、男性には到底理解できない感性が女性にはあるようだ。
この雑誌には様々なエッセイストが引用されているが、その頂点として多くの人があげていたのが向田邦子だった。林真理子といい、向田邦子といい、彼女たちには男性のエッセイストには到達できない何かがある。
エッセイストに限らず、やはり女性は男性を超越した存在である。