SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2003/11/05 (水)

リニアモーターカー

浦東国際空港に到着して最初に向かったのは「リニアモーターカー」乗り場だった。空港に隣接した乗り場に向かったが人影はなく閑散としている。切符売り場には誰もいない。よく見ると、到着した日は運休日だった。

世界初の商用リニアになる予定の上海リニアは現在はまだテスト運行期間。正式運行は早くても2004年初めということになっている。2003年11〜12月にかけての土・日曜(計18日間)に一般乗客を乗せたテスト運行が行わているが、到着日は金曜日で運休だったのだ。残念。

最高時速400キロ以上の上海リニアに乗っても上海市内に早く着ける訳ではない。まだ全線開通しておらず、浦東国際空港から終点まではわずか数分。降りてからその先は結局またタクシーになってしまう。空港からタクシーに乗るより時間がかかるしコストもかかる。現状では「実用」というより「観光」目的の施設ということだ。

ところで、世界初と言えば、高層ビルの高さ競争にも上海は参入している。2003年2月現在、世界一のビルはペトロナスタワー(マレーシア 452m)。上海のグランドハイアットが入っているジン・マオビルは421mで、シカゴのシアーズタワーに次いで現在世界3番目。

3番では満足できないのか、上海浦東の陸家嘴(りくかし)金融貿易区の一角で世界一の高層ビル「上海環球金融中心」が建設されている。高さ492m、101階建てで2007年に完成予定である。もうすぐ上海のビルが高さ世界一になるという訳だ。ちなみにこのプロジェクトは森ビルやいくつかの日本企業が参画している。

リニアモーターカー、高層ビルの「高さ」競争、そして少し前に話題になったアジア初の有人宇宙飛行。かつて日本でも世界一速い新幹線が開通し、先進国に肩を並べた気分に社会全体が高揚した時期があった。今の中国にはあの頃の日本に似た1つの方向へ急速に動いているエネルギーがある。


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