■ 珍味
上海の話が続いて恐縮であるが、中華料理は本当に奥深い。
中華料理と一言に言っても、北京料理、広東料理、四川料理、上海料理、福建料理の中国五大料理でそれぞれ味や素材が異なるし、今も毎日のように新しい創作料理が生まれている。国土が広く人口が多いから膨大なバリエーションがあるわけだ。中国人でも知らない料理は結構多い。
日本人の口に合う料理と合わない料理があるが、珍味もバリエーションは豊富である。イモムシやサソリのようなゲテモノになるとさすがに私も食べられないが、ヘビ、鳩、犬、カエルなどは抵抗無く食べられた。ただし今回はSARSの影響でレストランではヘビは販売禁止になっていた。
今回珍味のなかで一番印象に残ったのは、鴨の舌(写真)であった。写真はインターネットで探してきたものだが、一見朝鮮人参のような不思議な形をしている。二股に割れた方が舌の根だと思うが、そちらを手に持って逆側の肉をかじって食べる。燻製になっていて香りがよく肉はやわらかいビーフジャーキーのような食感である。
一羽の鴨から1つしか取れない貴重品であるが、紹興酒を飲みながらの酒のつまみとしては最高であった。日本で食べられる店は恐らくどこにもないだろう。次回行くときには絶対食べたいと思っている料理の1つである。