SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2003/11/11 (火)

不動産

不動産投資をはじめる人が周りに何人か見かける。しかも金融のプロと言われるような人である。数千万円の借金をして1億円以上を投資し、複数の賃貸物件を所有するという方法でリターンを得ている(ようである)。

超低金利の中、不動産投資はキャッシュフローが見込める投資として価値があると考えるのかもしれないが、そんなことを始めようと思っている人には、この本を読んでからもう一度考えてみては、とアドバイスしたい。

「不動産の鉄則」(幸田昌則著、日本経済新聞社)では住宅地について、5つのポイントをあげている。
1.90年のバブル崩壊以降も住宅には低金利と大量供給によって94−97年にかけての量のバブルが起こっている。供給過剰のツケがこれから住宅ではじまる
2.住宅地の下落幅は商業地に比べまだ小さい。
3.賃料の下落は不動産価格の下落より小さい。
4.2006年からは人口が減少に転じる。空室率で見る住宅の需給はすでにパリやNYに比べても高くなっているが、これが今後さらに拡大する。
5.土地の二極化はさらに進む

著者の寺田氏の文章は決して上手くない。にもかかわらずここまで説得力があるのはデータに基づく緻密な分析があるからだろうと思う。

本書の結論を単純に言うと、「不動産は買うな、買うなら一等地にしろ」。二極化の世界では安物買いは銭失いである。


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