■ 財布
13年ぶりに新しい財布を使うことになった。
1990年から使い始めた財布は丈夫だと評判のLVであった。ジーンズのポケットに入れたり、雨でずぶぬれになったりしても問題なく使えるタフな素材だったが、13年たつとさすがにガタがきた。カードを入れる部分がほころんできて危険な状態である。
財布はお札、小銭、カードが一緒に入らなければ使いにくい。そして耐久性とコンパクトな収納性が必要だと思っている。そんな条件を満たすものはなかなか見つからない。
見つけてもらったのはダンヒルのシンプルな財布である。表の金属製のロゴがちょっと気に入らないが、皮の耐久性、飽きのこないデザイン、収納力、と理想を満たしている。一生懸命探してくれた彼女に感謝、である。
さて、相変わらずジーンズにTシャツというカジュアルな服装で仕事をしているが、財布と靴はきちんとしたものを使おうと思っている。
靴には生活が垣間見える。ホテルマンが宿泊者を荷物の重さで判断するように、靴を見ればその人のある側面が見えてくると思っている。高い靴である必要はないが、手入れのされていない靴を見ると日々の生活を想像してしまう。
では財布はどうか。財布はお金に対する考え方を表現しているのではないか、と思い始めた。ポケットにお金を入れている人はお金が流れていく人。ボロボロの財布はお金に対する愛情の欠如を示している。
縁起を担ぐわけではないが、お金に関わる仕事をしている人間として、財布には細心の注意を払いたい。