■ 文明の進歩
正月番組でクレイジーキャッツの面々がバラエティで当時の番組の裏話をしていた。昔はテレビも生放送がほとんどで、毎日昼間に生放送をやる、というとんでもないことをやっていたらしい。台本ができるのが放送開始の1時間前。当時はコピー機も普及しておらず、出来立ての台本を手で書き写し、1時間で仕上げるということをしていた。
そんな話を聞きながら思ったのは、昔は今では信じられないようなことが昔は当然のことだったということだ。
1986年に社会人になった頃、金融機関は土曜日も半日出勤していた。しかも土曜の午後仕事が終わると上司に飲みに連れて行かれ、結局帰りはいつもと一緒になったりしていた。1週間の休みが1日でも当時は当然と思っていた。
会社の寮の風呂は10時半になるとお湯が出なくなった。その後は湯船のお湯をくみ出すしかなかった。しかも週に1回休浴日というのがあってその日は風呂に入らなかった。信じられないことである。
ワープロが出る前は稟議書は手書きだった。1文字でも間違えると最初から書き直していた。
スプレットシートがなかったので表を作成するのは結構大変だった。たての合計と横の合計で検算をしたりして資料を作成していたのを思い出す。
パソコンやメールの普及によって仕事の生産性はかなり上昇したように思う。それなのに昔より仕事が忙しく感じるのはなぜだろう。そしてストレスでうつ病になったりする人が増えている。
進歩すればするほど、人間の悩みが深くなっているのは動物は悩まないし自殺もしないということを考えれば意外に納得できることである。