SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2004/01/26 (月)

究極の資本主義

上海で買い物をしていると、これが本当の資本主義ではないか、と実感する。

写真は豫園(東京の浅草のような観光地)でシルクのパジャマを売っている夫婦であるが、値段の交渉が面白い。定価は290元(5千円弱)。これだけでも日本で買うより安い、と喜んで買ってしまうところだが、まとめ買いをするから値引きして、と交渉する。シルクを扱っている店はいくらでもあるので完全に買い手が有利。これ以上は無理、と言われたら別の店に行く仕草を見せる。するともっと安い値段を言ってくる。

結局パジャマ5セットに下着やらショールやら買って、全部で800元になった。定価の4割だった。

デパートではもっと凄いものを見た。そのデパートでは200元の買い物につき40元の商品券をくれるセールをやっていた。買い物をして商品券を交換しに上の階に上がり交換が終わると、エスカレーターの周りにダフ屋のような人たちが集まっている。

商品券を現金で買い取る人である。150元分の商品券を120元で買うという。交渉の結果130元ならOK、ということで話がまとまった。デパートの売り場で金券アービトラージ(裁定取引)をしている人たち。何でもあり、だ。

日本に帰国すると整然とした街に驚く。クラクションを鳴らす車は皆無。静寂という表現がピッタリであるが、どちらが資本主義なのか、わからなくなった。

日本は最も成功した社会主義、と皮肉られるが、上海は成功した資本主義、と言えるのだろうか。


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