■ 平均点
かつて自分が受験生の頃、共通一時試験というのがあった。5教科7科目というとんでもないテスト科目で2日間かけてテストをした。
そんなテスト方法では極端に数学が出来る奴や文学的センスのある奴、といった才能を感じる同級生は皆不幸な結果に終わった。受験のテクニックを磨き、どの科目もまんべんなくそこそこできる人が有利になっていたからだ(その後の人生がどうだったかは別の問題である)。
しかし、今ではそんな平均点の人より極端な人たちが評価されるようになった。サッカーや芸能界のような特殊な世界もそうであるが、ビジネスの世界でも一芸に秀でた人の方が良いポジションを得られるようになってきた。
自分の得意分野を作り、それを武器に仕事をする。何でもソツなくこなすだけでは価値の創造をしているとはみなされない社会になったということだろう。平均点を取るような優等生は害もないが益にもならなくなってしまった。
となると、結局は自分の好きなもの、自分が一生懸命取り組めると思うもので1番になる、というような目標を持った方が、何でもできるようになる、という目標より現実的ということになる。
自分の好きなものがある人にとっては楽しくてたまらない時代であろうが、自分が何をしたいのかわからない人にとっては苦痛の時代だと言えるだろう。
と評論家のようなことばかり書いている場合ではない。私自身、自分が何をしたいのか、何ができるのか、を考えなくてはいけない、と真剣に思っている。