■ 負け犬は誰が決める
「負け犬の遠吠え」(酒井 順子 (著))という本が随分前から話題になっているらしい。
どんなに美人で仕事ができても、30代以上で未婚で子ナシは「女の負け犬」なのです。――著者
負けているとは果たして誰が決めることなのだろうか。人間をパターンによって勝ち負けで分類するところにそもそも抵抗がある。その人の人生に対する満足度はその人が決めるものである。
結婚していても不幸な人はたくさんいる。子供がいなくても幸せな人もいくらでもいる。勝ち負けではなく多様な価値観をお互いに尊重することが豊かな社会の最低条件である。美人だから勝ち、30代の女は負け、仕事ができるのが勝ち・・・こんな底の浅い判断基準で単純に人間を仕分けされるのは迷惑な話である。
しかし無批判に受け入れるメディアがあるから性質が悪い。例えば、メインターゲットとする30代独身女性読者の不安を煽るために好んで取り上げるAERAという雑誌、それをクオリティマガジンと勘違いして真に受ける読者たち。
自分の人生を自分で評価できない思考停止には困ったものである。